西武鉄道、東京メトロ、東京急行電鉄、横浜高速鉄道は16日、利用者の着席ニーズに応え、有料の座席指定制直通列車を導入すると発表した。西武鉄道の新型通勤車両40000系を使用し、2017年春からの運行開始を予定している。

西武鉄道40000系の外観イメージと、クロスシート状態の内装イメージ

座席指定制直通列車の運転区間は平日と土休日で異なり、平日は西武池袋線から東京メトロ有楽町線へ、土休日は西武秩父線・池袋線から東京メトロ副都心線・東急東横線・みなとみらい線へ直通運転を行う予定。これまで横浜方面から西武線への直通運転は飯能駅までだったが、座席指定制直通列車は西武秩父駅まで直通するという。東京メトロ有楽町線・副都心線、東急東横線・みなとみらい線では初の座席指定制列車となり、西武線でも通勤車両による座席指定制列車は初となる。

使用車両は西武鉄道40000系のロング・クロスシート転換車両。40000系は「人にやさしい、みんなと共に進む電車」がコンセプトの「進化したスマイルトレイン」として、2017年春に導入される予定だ。川崎重工の製造で、10両固定編成を8編成導入し、一部編成がロング・クロスシート転換車両となる。「パートナーゾーン」の設置、プラズマクラスターの採用などで車内の快適性向上に努めるほか、最新技術のモーターで省エネルギー化・低騒音化も図る。

西武鉄道・東京メトロ・東急電鉄・横浜高速鉄道は座席指定制直通列車の導入にあたり、「ロング・クロスシート転換車両を使用し、全席座席指定でゆったり座れる快適な着席サービスを提供します。土休日のお出かけや、平日の通勤・通学にぜひご利用ください」と発表している。なお、詳細な運行時刻、停車駅、料金などは未定とのこと。