3種の神器その2: 除湿機
気軽に移動可能な湿気対策家電として、サーキュレーターと並んで挙げられるのが「除湿機」。エアコンの除湿機能と同様に、室内の水分そのものを取り除くことができる。
エアコンと違い、床置きして使用するため、移動もできるのが特徴だ。最近は、送風などの仕組みを工夫して衣類乾燥に力を入れている製品が多い。
こんな人にオススメ!
室内の湿度を下げるためならエアコンの除湿機能を使えば十分だが、室内干しの洗濯物を素早く乾かしたい人には除湿機の使用がオススメ。
また、サニタリールームや押し入れ・クロゼット、げた箱など、気軽に移動させてピンポイントな場所を除湿したい場合にも最適な家電だ。
選ぶポイント
・除湿方式
コンプレッサー式とデシカント式の2種類の除湿方式がある。気温が高い夏の場合は、ヒーターを使って除湿を行うデシカント式よりもコンプレッサー式の方が適しているが、気温の低い冬は除湿能力が落ちてしまうので年中使いたい場合はハイブリッド式がよい。
・除湿能力
1日あたりに除湿できる水分量が多いほど除湿能力は高い。適用床畳数も目安に、使用する場所に応じて選ぶ。
・消費電力
ヒーターを使用しないため、消費電力はコンプレッサー式の方が控えめ。
・運転音
コンプレッサーの稼働音のため、コンプレッサー式の方が運転音が大きい傾向にある。
・本体サイズ
熱交換器や圧縮機といった大型部品を内蔵してしまうため、コンプレッサー式の方がサイズが大きめの製品が多い。
オススメ商品
・パナソニック「F-YHMX120」
コンプレッサー式とデシカント式のハイブリッドタイプの除湿機で、1年中高い除湿能力を発揮できる。衣類乾燥モードの「速乾・ターボ」運転なら、室温20℃・湿度70%の約6畳の部屋で、2kg相当の衣類を約43分で乾かすことができる。室内干しを短時間で済ませられるのが魅力だ。本体サイズは、幅約37.0×高さ58.0×奥行き22.5cm。実売価格は4万7,000円前後。
・シャープ「CV-F71」
構造的に大型になりがちなコンプレッサー式でありながら、本体サイズは幅30.4×高さ48×奥行き20.3cm、重量は約9kgとわずかA4サイズのスペースに設置が可能でサニタリールームなどにも最適。小型ながら、1日6.3L/7.1L(50Hz/60Hz)の除湿能力を持ち、コンクリート住宅なら16~18畳、木造住宅では8~9畳までをカバー。本体はハンドル付きで、家中どこでも気軽に移動が可能だ。実売価格は約3万円。