DISCOは6月6日、就職活動に関する調査の結果を発表した。同調査は6月1日~5日、2017年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象にインターネットで行われ、1,188人から回答を得た。

内定取得後も就職活動を継続、本命企業の内定はこれから

6月1日現在の学生モニターの内定率は54.9%。先月調査(5月1日現在)の29.1%から1カ月で25ポイント以上と、大きく伸びた。これは前年同期(35.1%)を19.8ポイント上回る数字だ。

ただし「選考解禁時」の実績と比較すると、2015年8月は7割近い内定率だったので(67.3%)、約10ポイント以上低い。2015年は8月1日の選考解禁を待ちきれずに選考を開始し、内定を出すケースが相次いだため、多数の学生が内定を持った状態で選考解禁を迎えるといった異例の事態となったが、2016年は解禁が早まった分、やや緩和されたと言える。

内定取得学生のうち就職先を決めて就職活動を終了した者の割合は3割にとどまり(30.7%)、6割強(64.0%)は就職活動を継続していると回答。内定は得ているものの本命企業の内定はこれから、という学生が多いと見られる。

内定を得た企業の従業員数

内定を得た企業の規模を尋ね、その比率を出してみたところ、従業員「1,000人~4,999人」が最も多く、3割強を占める(32.5%)。これに「5,000人以上」(25.4%)を足し合わせると過半数(57.9%)となり、学生が大手企業を中心に選考を受けており、実際に内定に結びついている様子が見て取れる。