(左から)谷口理プロデューサー、小形尚弘プロデューサー、若井おさむ、ぬまっち。 (c)創通・サンライズ

安彦良和が総監督を務めるアニメ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起」と、太田垣康男原作によるアニメ「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」のプロデューサートークショーが、去る6月3日に東京・新宿ピカデリーにて行われた。

イベントには「THE ORIGIN」の谷口理プロデューサー、「サンダーボルト」の小形尚弘プロデューサー、そしてアムロ・レイのモノマネで知られる若井おさむ、シャア・アズナブルのモノマネでお馴染みのぬまっちが登壇。まず谷口Pは「皆さんのおかげで2週間の上映を無事終えることができました」、小形Pは「『ORIGIN』のイベントに出るのは初めてなのでお手柔らかにお願いします」と挨拶し、若井おさむは「アムロ・レイ13歳です!」、ぬまっちは「僕はキャスバルじゃない」とそれぞれアムロとシャアのモノマネで早速観客を沸かせる。

客席を見渡し、若井が「見事にガンダム世代の方だけが観に来ている」、小形Pも「『サンダーボルト』も年齢層高いですけど、『ORIGIN』も負けてない」とコメントすると、谷口Pは「でもね、3章から(ガルマ役の)柿原(徹也)くんと、(リノ役の)前野(智昭)くんが入ってくれてすごい女性陣が増えたんですよ」と反論。また柿原は「機動戦士ガンダムUC」でも池田秀一と関係の深い役柄だったことに話が及ぶと、ぬまっちが「Blu-rayにオーディオコメンタリーが入っていて、柿原さんと池田さんがしゃべったりしてるけど、2人の関係性が読み解けたりして面白い」と興奮気味に話していた。

また若井が以前ぬまっちと初めて2人で漫才をしたエピソードを披露すると、その場でネタをする流れに。若井がモノマネするアムロとぬまっちがモノマネするシャア、“ガンダムズ”が掛け合いを繰り広げると、会場はややウケ。ぬまっちは「天ぷらをじっくり低温揚げたような拍手、ありがとうございます(笑)」と失笑していた。

突然ぬまっちが「質問!」と手を挙げ、「谷口大佐!シャア・アズナブルであります!」と、第3章のシャアをモノマネしながら、谷口Pにガンダムファンとして質問をぶつける。「私からは2点。まず原作になかったリオ・フェルナンデス。次回作、こういった原作にないようなキャラクターおよび構成などがあるのかどうか。そしてもう1点。これは全ガンダムファンの総意である。ルウム編製作おめでとう」と祝いの言葉を投げた。若井Pは「動きが気になりすぎて質問が全然頭に入ってこなかった」と笑いながらも、オリジナルキャラクターについては「4章も用意してます。ちょっとですけどね」と回答。また「ルウム編はまだまだ今からですけど、原作にないエピソードは安彦さんが入れるって言って、この前脚本を急に変えました」と裏側を明かした。

そしてトークは6月25日からイベント上映が始まる「サンダーボルト」のパートに。若井は「ガンダムにこんなにジャズが合うのかと思いました」と、菊地成孔による音楽について触れつつ、「フルアーマーガンダムが怖すぎる」と作品の感想を語る。「『サンダーボルト』を見たらすごく嫌な気分になって帰ることになる」とは小形Pの弁。これにはぬまっちも「そうなんですよ!」と同意すると、小形Pは「『サンダーボルト』はあんまり子供に見せたくないなと思って作っていました」とコメントした。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起」のBlu-rayとDVDは6月10日にリリース。「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」は6月25日から7月8日までの2週間限定で、全国15館の劇場にてイベント上映される。

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