俳優の小栗旬が、映画『テラフォーマーズ』(4月29日公開)で演じる本多晃博士を捉えた本編映像が28日、公開された。

映画『テラフォーマーズ』で本多晃博士を演じている小栗旬

本作は、累計発行部数1,600万部を突破している同名コミックを原作とするSFアクション。2599年の人口激増により貧富の差が激しくなった日本を舞台に、火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」とそれらを駆除するために特殊能力の手術を受けた人々との戦いを描く。メガホンを取るのは、三池崇史監督。小栗のほか、主人公・小町小吉役の伊藤英明、武井咲、加藤雅也、山田孝之らが出演する。

小栗が演じる本多博士は、天才的頭脳と奇抜なファッションセンスを誇る、尊大で無慈悲な科学者。原作での同じ人物とは異なるキャラクター設定となっており、これは三池監督が小栗を想定し、当て書き(役者に合わせてキャラクターを描いていく手法)したものであるという。

映像では、そんな本多博士が「やあ、堂島くん」と火星にいる堂島啓介艦長(加藤)と通信する姿が映される。続けて、お気に入りのファッションを自画自賛する奇妙な決めポーズを披露。「い~ねっ、良いね」と喜びもだえつつも、ふっと真面目な表情に戻り、「このミッションが成功すれば、日本は他の国を圧する技術を確立する」と確信を込めて口にする。

さらに、「素晴らしいね。堂島くん。君の肩に日本国の浮沈がかかっているというわけだ。じゃあ、よろしく」とプレッシャーを与えるような言葉も。そこで通信は遮断され、やや不気味な静寂だけが残る。その身のこなしや巧みな話術から、本多博士の奇怪な人物像の一端が垣間見える映像となっている。


(C)貴家悠・橘賢一/集英社 (C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会