エアバスは現地時間の4月25日、米国アラバマ州モビールの最終組立工場で組み立てられた初の航空機であるA321をジェットブルーに引き渡したことを発表した。

モビールの最終組立工場初の機材A321がジェットブルーへ

エアバスは2012年、6億米ドルをかけて単通路型の航空機最終組立工場を建設する計画を発表。その約1年後に建設を開始し、2015年9月に正式稼働した。その初号機となったジェットブルーのA321は、2016年3月21日に初飛行を実施した。

2016年3月21日に初飛行を実施

モビールの最終組立工場の生産ラインには現在、9機のA320ファミリーが置かれている。エアバスは2017年末までにモビールの工場から月産4機を納入する予定。最初はA320ceoファミリーの組立を行い、2017年後半頃から新型エンジンを装備するA320neoの納入を開始する。

エアバスの最終組立工場は現在、米国モビールのほかに独ハンブルク、仏トゥールーズ、中国天津に置かれている。なお、モビール工場の運営に伴い、多くのサプライヤーが同地域に新施設を開設し、雇用の増加と同地域経済への波及効果が見込まれている。エアバスによると新規雇用の87%がメキシコ湾地域からの人々で、そのおよそ3分の1が米退役軍人とのこと。