マイナビはこのほど、「2016年マイナビ新入社員意識調査」の結果を発表した。調査は3月30日~4月10日、同社がサービス提供する新入社員研修に参加した各企業の新入社員2,681名を対象にアンケート形式にて行われた。

"仕事よりもプライベート優先"派が過去最高

「仕事とプライベートについて」

同調査は2011年から実施されており、今回で6回目。まず、仕事とプライベートについて質問をしたところ、「プライベート優先の生活を送りたい」が調査開始以降最高の56.5%(前年比3.2pt増)を記録。一方、「仕事優先の生活を送りたい」という人の割合は42.7%(前年比2.4pt減)と、年々減少傾向にあることがわかった。

残業せずに、アフター5は会社以外の人と…

「残業について」

次に、残業について聞いたところ、例年同様に「必要な残業であればよい(69.3%)」が圧倒的多数で最多となったものの、残業をしないような社会人生活を送りたいと思っている人の割合は年々増加し、その割合は25.6%(絶対にしたくない+なるべくしたくない)に達した。

「アフター5の過ごし方について」

さらに、アフター5の過ごし方についても調べた結果、「なるべく会社以外の人と過ごしたい(63.6%)」「会社以外の人と過ごしたい(14.9%)」など、アフター5に会社の人と過ごすことに対して消極的な意見を持っている人の割合も、過去最高の78.5%(前年比0.7pt増)にのぼった。

新社会人7割が「社会人生活」に期待!

「社会人生活に対する期待の度合い」

次に、社会人生活に対する期待の度合いを教えてもらったところ、およそ7割が「社会人生活に期待をしている(69.2%)」(前年比0.1pt増)と回答。また、出世意欲がある人の割合は、89.3%(前年比0.1pt増)と例年通りの高い割合を示した一方で、「仕事を通じて叶えたい夢がある(70.2%)」という人は、調査開始以降最低の数値となった。

「社会人として仕事をしていく上で重要だと思うこと」

最後に、"夢がある"と回答した人と"夢がない"と回答した人とで、「仕事において重要だと考えていること」にどのような違いがあるのかを比較。結果、両者ともに1位は「良好な人間関係」だったが、"夢がある"人の2位が「挑戦(15.6%)」だったのに対し、"夢がない"と回答した人は「楽しさ(15.2%)」が2位に。また、"夢がある"人の方が「社会貢献」や「人への影響」を重視し、"夢がない"人の方が「成功、評価、地位」や「報酬」を重視する傾向が見られた。

ただ、"夢がない"と答えた人の方が、「30歳時点での理想の年収」が低い傾向が見られたことから、漠然と高い収入や出世を追い求めるという訳ではなく、あまり多くを求めない、そんな新入社員の現実的かつ堅実志向の表れとも言える結果となった。