三重県、四日市市、近畿日本鉄道の3者が連携して取り組んでいる近鉄川原町駅付近連続立体交差事業の高架化工事がこのほど完了し、5月7日始発から上下線ともに高架化される。あわせて川原町駅に副駅名も導入される。

近鉄川原町駅付近立体交差化事業の高架化工事完成写真。2枚とも奥側が名古屋方面で、左側が上り線ホーム

近鉄川原町駅付近連続立体交差事業は、四日市市末永町から本郷町の間約680mを事業区間として工事を進めてきた。下り線は2014年10月に高架切替え済みで、上り線が高架切替えされることで上下線とも高架化が完了し、踏切4カ所が廃止される。これらの踏切の中には、1時間あたりの最大遮断時間が29分間にのぼるものもあったことから、高架化により交通渋滞の解消が期待されるという。

高架切替えに際し、5月6日の仮上り線の最終列車と5月7日の高架上り線始発列車には記念ヘッドマークを掲出して運行。川原町駅と近鉄四日市駅営業所では、5月7日から高架化完成記念のキーホルダー(600円)とマウスパッド(750円)を発売する。

川原町駅周辺は四日市市の代表的な地場産業である萬古焼の生産拠点であることから、高架化完成に合わせて5月7日から同駅に「萬古焼の郷」の副駅名を導入。ホームの駅名看板に副駅名を表示するほか、改札内の高架橋柱2本を萬古焼のタイルで装飾する演出を行う。