ヴォーカーズは4月5日、「女性版の業界別 残業時間・有給休暇消化率ランキング」の結果を発表した。対象は、同社サイトVorkersに寄せられた女性社員の会社評価レポート8,745件(うち残業時間が8,745件、有休消化率が8,159件)。集計期間は2007年7月~2016年3月。

残業時間が短い業界1位は「病院、医療機関」

調査の結果、残業時間が短い業界1位は「病院、医療機関」で月間平均21.13時間だった。次いで2位は「機械関連」(21.68時間)、3位は「銀行(都市・信託・政府系)、信金」(23.58時間)。4位は「化学、石油、ガラス、セラミック」(24.51時間)、5位は「鉄鋼、非鉄金属」(24.82時間)。

女性版 業界別 残業時間ランキング(1位~20位)

1位の「病院、医療機関」には「部署によりけりですが、お子さんの急な体調不良の際などは早退ができたりなど、割と仕事と家庭を両立しやすい環境だと思います」「午前中だけの勤務や週に数時間だけ勤務するなど、希望の勤務形態を申請するなどの取り組みもあります」などのコメントがあった。

一方、残業時間が長い業界のトップ5位をみると、1位は「広告代理店、PR、SP、デザイン」(63.64時間)だった。2位は「コンサルティング、シンクタンク」(57.11時間)、3位は「放送、出版、新聞、映像、音響」(53.75時間)、4位「インターネット」(51.55時間)、5位「情報サービス、リサーチ」(44.93時間)となった。

女性版 業界別 残業時間ランキング(21位~50位)

1位の「広告代理店、PR、SP、デザイン」には「残業して当たり前、残業しないとこなせない業務量」「他の会社に比べ、前日に夜遅い際は、翌日の朝が遅く出勤できるなどのシステムがあります」などの声があった。

有給消化率が高い業界をみると、1位は「官公庁、独立行政法人」(63.86%)だった。次いで2位は「クレジット、信販、リース」(63.05%)、3位は「通信、ISP、データセンター」(62.37%)。以降「監査法人、税理士法人、法律事務所」(60.51%)、「自動車、自動車部品、輸送機器」(60.42%)となった。

女性版 業界別 有休消化率ランキング(1位~20位)

1位の「官公庁、独立行政法人」には「休暇は積極的に取得するよう、管理部門や直属の上司から奨励される」「職員は有休の他に夏休みの日数もとても多い。また有休は1時間単位で取得できることがとても良いと思った。事務スタッフも入社してすぐに有休をもらえるし、基本的にいつでも有休は取得できる。繁忙期でなければ前日や当日も可能」といったコメントがあった。

有休消化率が低い業界のトップ5位をみると、1位は「フードサービス、飲食」(31.00%)。次いで「理容、美容、エステティック」(33.96%)、「教育、研修サービス」(36.64%)。以降「住宅設備、建材、エクステリア」(37.04%)、「放送、出版、新聞、映像、音響」(37.99%)となった。

女性版 業界別 有休消化率ランキング(21位~50位)

1位の「フードサービス、飲食」には、「24時間営業店舗配属になると、始業が早朝5時の日もあれば夜9時の日もあり、体調管理が難しい」「バイトの急な欠勤のカバーを全てしなければならず、ライフワークバランスを保つのが非常に難しかった」などの声があがった。