女優の藤原紀香(44)が31日、夫で歌舞伎俳優の片岡愛之助(44)と共に東京・帝国ホテル「富士の間」で結婚発表記者会見を行い、"梨園の妻"になる覚悟を語った。愛之助がマイクを取る場面ではそっと見守り、フォトセッションでは半歩身を引いて夫を立てていた。
報道陣からさまざまな質問が上がる中、芸能リポーターの井上公造氏が「梨園に嫁ぐという意味で、自分の中で決められたことや今まで勉強したことはありますか」。藤原は「はい」と即答し、「この世界に嫁ぎながら仕事を続けるというのは生半可なものじゃないと思っています」と責任の重さを表現し、「歌舞伎の諸先輩方、奥さま方にお話をうかがっていたりしています」と明かした。
その一方で、「できるだけ楽しんで、前向きにやっていけるように」と心掛けているという藤原。「今後の私のスタンスとして仕事は続けますけれども、やはり私の最大優先順位は彼の健康面のサポート。そして、彼が情熱を注ぎ続ける歌舞伎界の仕事のサポート」とし、「藤原紀香としての芸能活動はその生活の中での許される範囲」「一番大事なのは夫の仕事なので一生懸命がんばっていきたい」と意気込む。
そして、「仕事を続けながら、たくさんの諸先輩方からお話をうかがいながら、学んでいって、感謝の気持ちを今以上に持って、やってけたら」と期待を寄せ、「そうすることが人として妻として、そして女優として成長していくことなんじゃないかなと思っています」とコメント。力強く、「努力します」の一言で締めた。
また、別の記者から「とてもモテる旦那さんの妻になる覚悟は」と聞かれる場面では、「本当におモテになるので」と苦笑い。「歌舞伎役者は色がないと駄目だと思っているので」と仕事柄仕方のないことと捉えつつも、「ね?」と視線を送られた愛之助は「ね?って言われても」とタジタジ。愛之助から「すてきな宝物を手に入れましたのでその心配はないと思います」という言葉を引き出すなど、妻としての手綱をしっかりと握っていた。
付き合う前に交際が報じられ、事務所の方針で互いに距離を取ることになった2人。結果的にそれが意識することにつながり、役者仲間から異性、そして人生のパートナーと関係性が変化していった。「この幸せに慢心することなく一歩一歩、ゆっくりと誠実に向き合ってがんばっていきたいと思っています」という藤原の言葉に、愛之助は優しい笑みを浮かべて耳を傾けていた。