――"才能と努力"がテーマの本作。土屋さんが欲しいと思う才能はありますか?

「心の感情がすぐさま表情に出せる芝居の才能 が欲しい。でも、1番は、努力をすることを恐れない才能だと思います。才能だけでは前に進めないと思うし、“才能と努力”のバランスが大事。努力をすることで自分の限界を知ることができるし、頑張って限界を超えることが努力だと思います。私自身、やり過ぎだと思うまでやったことで、オーディションで色んな役をつかめたんだと実感しています」

――土屋さんは"努力の人"なんですね。そんな努力が実り、いまや映画やドラマで大活躍しています。

「芸能界で10年やってきて、やっと毎日お仕事をさせて頂いてうれしいです!その反面、女優としての基礎と技術がないので、毎日撮影をしているうちに演技のクセがついてしまうんじゃないかと不安もあります。自分がやりやすい方向でやっているんじゃないかという気持ちもあるので、その役として生きることを常に意識して演じています」

――20歳の誕生日に"恋愛解禁"を宣言しましたが、21歳になった今の心境はいかかですか?

「『まれ』と『orange-オレンジ-』に出演してから、今を生きる大切さを実感し、色んな出会いを大事にしたいなと思いました。自分よりも誰かを大切にすることができる女性になりたいなと思っています。まだまだ不器用で未熟ですけど、普段から愛情がある毎日を過ごして、自分の心の引き出しを豊かにしていきたいと思っています」

――では、魅力的だと思う男性はどんなタイプですか?

「一生懸命に生きている人がいいですね。一生懸命に努力している人は、一生懸命にやっている人を変に思ったりしないから、私のことも分かってくれるかも(笑)。実は、最近、頑張り過ぎない"省エネ"を心掛けてるんですが、力の抜き加減が難しくて……。少しづつ、呼吸を深めていきたいです」

――最後に2016年の目標を教えてください

「『こういう役を土屋太鳳にやらせたら面白いんじゃないか?』と想像してもらえる女優になりたいです。等身大の役が多かったので、同情の余地がない本当の悪役に挑戦してみたい。友だちに『毎日テレビで観るよ』と言われたり、外で『太鳳ちゃ~ん!』と声をかけられると、この人たちに届けられるように頑張ろう! と思います」

土屋太鳳(つちや たお)プロフィール

1995年2月3日生まれ。東京都出身。身長155cm。O型。2005年に開催されたスーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックスで審査員特別賞を受賞。映画デビューを果たした『トウキョウソナタ』(2008年)に続き、ドラマ『鈴木先生』(2011年)で一躍注目を浴びる。NHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014年)出演後の『まれ』(2015年)ではヒロイン役を射止めた。2016年に、第39回日本アカデミー賞新人俳優賞、第40回エランドール新人賞を受賞。現在、日本テレビ4月期土曜ドラマ『お迎えデス。』ヒロイン、映画『青空エール』、『金メダル男』の公開を控える。特技は日本舞踊、クラシックバレエなどのダンス一般、ピアノ、三味線、乗馬、スキー、陸上。趣味は映画鑑賞、読書、音楽鑑賞、スポーツ。