WOWOWで3月27日から、連続ドラマW『東野圭吾 カッコウの卵は誰のもの』がスタートする。本作は、東野圭吾の同名小説を実写化した医科学系ヒューマン・サスペンス。"スポーツ遺伝子"をテーマに、親子の絆、スポーツビジネスにおける人間模様を描く社会派ドラマだ。

高い運動能力を秘めた遺伝子を持つ主人公で、アルペンスキーヤーの風美を演じるのは土屋太鳳。NHKの連続テレビ小説『まれ』でヒロインを好演後、初の連続ドラマ主演となる。そこで、現在、映画やドラマでブレイク中の土屋に、同ドラマの撮影エピソードや女優業への想いを聞いた。

――東野圭吾作品の大ファンだと聞きました。オファーを受けた率直な気持ちを教えてください。

「透明な閉塞感がある作品が多いので、その世界に入れるんだと思ってすごくうれしかったです。今回は、努力と遺伝と才能のバランスの難しさをしっかり描いていて、高校の時に気になっていた作品。アスリート役なので、全力でぶつかろうと思いました」

――演じた風美はどういう人物ですか?

「オリンピックを目指している風美の責任感の心情 は、私が『まれ』のヒロインに決まった時の感覚に似ているなと感じました。その感覚は生かしたいと思いながら撮影をしています。私が役作りで風美のことを探っていることと、風美が本当の自分を探っていることが重なったらいいなと思っています」

――日本女子体育大学に在学しスポーツ全般を得意とする土屋さんですが、撮影の苦労はありましたか?

「体力づくりは元々していたのですが、スキーは全身運動なので筋肉痛がすごくて。乳酸を流すストレッチが欠かせませんでした。本当の選手のように、体育会系のノリで撮影に挑みました。雪山での撮影はなかなか上手く進まなかったけど、キャストみんなでトレーニングや練習をしたり、チームの雰囲気が作れたと思います」

――父親役の伊原剛志さんとは、NHK連続テレビ小説『花子とアン』以来、2度目の親子役ですね。

「会った瞬間に『おとうー!』って抱き付きました(笑)。照れてなかなか目を合わせてくれなかったですが、本当に素敵な方です。撮影では、父と娘の距離感を伊原さんと相談しながら演じました」

――戸次重幸さんや真野恵里菜さんら、他共演者との撮影はいかがでしたか?

「戸次さんはすごく面白い方。本番前に衣装のまま雪の中にソリで突っ込んで、髪の毛までびしょ濡れの姿に大笑いしていました。でも、本番になるとカミソリのような演技を見せてくれて、そのスイッチがすごい。恵里菜ちゃんは、とても素敵で可愛い!撮影終わりには、一緒にお風呂に入りながら色んな話をしました。女優として女性としてすごく魅力的です」

連続ドラマW『東野圭吾 カッコウの卵は誰のもの』

土屋太鳳主演の本作は、東野圭吾の小説を実写化した医科学系ヒューマン・サスペンスドラマ。親子2代でトップスキーヤーを目指す風美(土屋)と父の宏昌(伊原剛志)。高い運動能力を秘めた遺伝子パターンを持つ風美は、メディアで注目の的だったが、全日本の強化合宿中に脅迫状が届く――というストーリー。同ドラマは、3月27日(毎週日曜22:00~)に放送スタートする(第1話は無料放送)。