歌手の福山雅治が20日、東京・NHKで行われたドキュメンタリー番組『福山雅治 SONGLINE ~歌い継ぐ者たち~』取材会に出席した。
同番組は、世界各国に残る音楽のルーツに触れながら、言葉や人種の壁を超え、音楽の力で世界中の人々とつながり、音楽の誕生の謎に迫る大型シリーズ企画。第1回「人はなぜ歌うのか?」では、独自の文字を持たないオーストラリア北部の島アーネムランドに暮らすヨルング族、中国・貴州省に暮らすトン族を訪ね、人類の歌の起源に迫る。
撮影中の印象的なエピソードを尋ねられた福山は、アーネムランドでの恐怖体験を報告。島には多数のワニが生息している中、テント生活をすることにななり、「本当に帰らせていただきたいと思いました」と吐露。ビーチにいるワニは土手に張ったテントまで来ないと言われたそうだが、「ワニってこういう所まで上がって来る力があるような気がする」と感じた福山は「大変ビビってました」と素直な感想を漏らして笑いを誘った。
一方の貴州省では、トン族の結婚式に出席するなど貴重な経験をさせてもらったとか。トン族は2000年以上も歌で民族の歴史や愛を後世に伝えており、福山は「言葉にならない思いや言葉よりも伝えたい思いがラブソングになるのは、時代や国、民族が違っても共感できる文化だと思う」と感想を。また、昨年9月に結婚した女優・吹石一恵との新婚生活が気になる記者からの「家で(ラブソングを)歌いますか?」という質問には、「家では歌わないですよ(笑)」と一蹴するも、宴席などでは「みんなで楽しんでもらえればいいな。俺も楽しくなってきたな」という時に、ギターがあれば歌うことを明かした。昨年デビュー25周年を迎えたが、「今でもそういう風に仕事以外でも音楽をやりたくなるというのは、やっぱり音楽が好きなんだということ。今回の旅でもそれを再確認させていただきました」と感慨深げな表情も見せた。
結婚後初の報道陣を前にした本取材会。退場時、記者から「新婚生活はいかがですか?」と質問された福山は、笑顔で会釈し、会場を後にした。『福山雅治 SONGLINE ~歌い継ぐ者たち~ 第1回 人はなぜ歌うのか?』は3月25日(金)22時よりNHK総合にて放送。