三菱自動車はこのほど、「第86回ジュネーブ国際自動車ショー」(一般公開は3月3~13日)にて、次世代EVシステムを採用したコンパクトSUVのコンセプトカー「eX Concept」を欧州初披露するほか、「L200 GEOSEEK Concept」「ASX GEOSEEK Concept」を世界初披露すると発表した。

「eX Concept」

「eX Concept」はエネルギー密度を大幅に向上させた第二世代バッテリーと、前後それぞれに配した小型・高出力モーターなどで構成される次世代EVシステムを搭載したコンパクトSUVのコンセプトカー。ツインモーター4WDをベースに、フロントはブレーキ制御、リヤは左右のトルク移動を行う機構AYC(Active Yaw Control)を設けた車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用したほか、先進の予防安全技術とコネクティッドカー技術の連携による高速道路での準自動運転と駐車場での自動運転も実現している。

「L200 GEOSEEK Concept」「ASX GEOSEEK Concept」

「L200 GEOSEEK Concept」「ASX GEOSEEK Concept」は、ピックアップトラック「L200」とコンパクトSUV「ASX」(日本名「RVR」)のSUVらしさをいっそう強調し、アウトドア用品のギア感(道具感)を表現したコンセプトカーとなる。「GEOSEEK」とは「GEO(地球)」「SEEK(探求)」の造語であり、どちらのモデルもアウトドアレジャーシーンに映えるドレスアップが施されている。

その他、フェイスリフトした2017年モデル「ASX」など計13台(プレスデーは10台)を出品。プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」のPHEVシステムとツインモーター4WDの技術特徴を紹介するシャシーモデルや、駆動用バッテリーから住宅などへの電力供給をイメージした展示、同社の電気自動車研究・開発の50周年を記念し、これまでの研究・開発の歴史や普及に向けての取組みについても紹介する。