作家の乙武洋匡氏(39)が、覚せい剤取締法(所持)容疑で逮捕された元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)との秘話を語った。

清原和博容疑者

20代でスポーツライターを経験した乙武氏。ジャイアンツ時代の清原容疑者を密着取材したことがあり、清原容疑者がマスコミをシャットアウトしたことから"開かずの扉"といわれていたウエイトトレーニングルームにある日、招かれたことがあったという。

当時の清原容疑者は、「ケガが多くて2軍にいらっしゃる時期が長かった」。毎日のように自分だけが入ることを許され、「なぜなのか」と不思議に思っていた中、清原容疑者から「乙武くんさ、自分の体のことで『わーっ!』と考えたりすることないの?」と疑問を投げかけられる。

体格に恵まれながらケガが増えて出場機会も減り、思うような成績も残せないもどかしさが、清原容疑者にとっての"わーっ!"と分析する乙武氏。「私から克服するヒントを得られたらという思いで、招き入れてくださったんだな」と清原容疑者の心中を察し、「そういうところからもすごく内面が繊細で、弱くて、それを隠すために威嚇するよな態度になってしまう方だった」と振り返った。

スポーツライター時代の思い出を懐かしそうに話しながら、スター選手の末路を「すごくショックだった」と嘆く乙武氏。「そういう弱い部分がこういうふうに出てしまったんだなと非常に悲しく思いました」と複雑な思いを語っていた。