道南いさりび鉄道は5日、新たに登場する地域情報発信列車「ながまれ号」について発表した。キハ40形を改装し、3月26日の開業日から運行開始する。

キハ40形「ながまれ号」外観・内装イメージ(道南いさりび鉄道提供)

同社は北海道新幹線開業にともないJR北海道から経営分離される江差線五稜郭~木古内間(営業キロ37.8km)を引き継ぎ、第3セクター鉄道として3月26日に開業。交流電化区間だが採算性を考慮し、旅客列車はJR北海道から譲り受けたワンマン仕様のキハ40形で運行予定とされている。開業後もすべての列車が函館駅へ直通運転を行う。

開業に合わせて運行開始される「ながまれ号」について、「道南地域の食や文化といった魅力ある情報の発信により、観光の方々にもご満足いただけるよう、北海道の補助事業を活用して、JR北海道より譲り受けるキハ40形気動車を2両改装」すると同社。「ながまれ」は道南地域の方言で、「ゆっくりして」「のんびりして」などの意味を持つという。

「ながまれ号」の外観は日没後の函館山のシルエット、津軽海峡にきらめく漁火(いさりび)、道南の街の灯り、夜空に輝くスターダストを表現したデザインに。同社のロゴや列車名も入る。内装には道南の名産である道南杉を使用。観光団体用にテーブルやヘッドレストを設置し、車内で食事を楽しめる特別仕様としても利用可能だ。

なお、「ながまれ号」による観光団体列車の運行情報は決まり次第、別途案内するとのこと。普段は通勤・通学・買い物など日常的に利用できる列車として運行される。