JR東海・JR西日本はこのほど、パソコンやスマートフォンからクレジットカードと交通系ICカードを登録するだけで利用できる新たなチケットレスサービスの導入に合意したと発表した。2017年夏をめどに、東海道・山陽新幹線(東京~博多間)でサービスを開始する。
両社のチケットレスサービスとしては、JR東海・JR西日本がともに提供する「エクスプレス予約サービス」とJR東海が単独で提供する「プラスEXサービス」がある。しかし、利用するには会員専用のICカードが必要となる。
今回発表された新たなサービスは、交通系ICカードがあれば誰でも気軽に新幹線をチケットなしで利用できることが特徴。年会費もかからず、「TOICA」「ICOCA」など全国相互利用対象の交通系ICカードならどれでも利用できる。パソコンやスマートフォンからのクレジットカード登録に際し、カード会社への申込みも不要だという。
登録後は簡単な操作で東海道・山陽新幹線の指定席を予約でき、予約変更も発車前まで何度でも可能。乗車の際は登録した交通系ICカードを改札機にタッチすればよく、在来線との乗換えも1枚のカードで済むようになる。新幹線代金の支払いは予約時にクレジットカードから決済されるため、ICカードからは引かれない。在来線利用時には従来通り、その区間の運賃をICカード残額から引く。サービスの開始日や詳しい利用条件などについては決まり次第、発表となる。