俳優の武田真治が29日、都内のホテルで行われた東海テレビ・フジテレビ系スペシャルドラマ『日本のヴァイオリン王~名古屋が生んだ世界のマエストロ 鈴木正吉物語~』(2月14日16:05~17:20)の会見に出席。2人の妻と同居するという自身の役柄に「ロマンスがありあ…あっ!」と、芸能界の騒動を随所で意識しながら、作品をアピールした。
同作は、明治期に60歳で三味線職人からヴァイオリン職人へ転身し、日本のヴァイオリンブームをけん引した実在の人物・鈴木正吉の栄光と挫折を描く物語。私生活では、2人の妻と同居し、9男4女をもうけたという型破りな男・政吉を、武田が演じる。
会見の前に流れた作品のダイジェストを見て、緊張したという武田。最初こそ「僕はサックスという楽器で、音楽によって一瞬でも心が救われたことがある人間として、鈴木正吉さんの偉大さというのは、想像できない努力と先見の明を感じる」と真面目に語っていたものの、"妻2人"というワードが出ると、ベッキーとゲスの極み乙女。・川谷絵音との昨今の騒動を意識して「なかなかタイムリーな話題ですね」と敏感になり、そこから堰(せき)を切ったようにこの話題をいじり始めた。
武田は、破天荒な政吉を「誰も傷つけていないので、いいんじゃないでしょうか。誰にもウソついていない」と擁護。その後、2人の妻を演じる笛木優子と中村ゆりがサプライズで登場すると、「やっぱり三角関係は(このご時世に)マズいとなって、(笛木と中村の)どっちの女優さんを呼ぶんだという話になった時にケンカにならないように、2人には(会見の出席を)ご遠慮いただいたという経緯を聞いていたので…」と内情を明かし、会場を爆笑させた。
そんな政吉の生き方に、笛木は「私個人としては、政吉さんみたいな人は厳しいです」、中村は「現世の私では無理です。絶対にやだ」とバッサリ。それでも武田は「挫折を繰り返しながら、それでも前に進むという精神を支えるには、きれいな妻が2人必要だったのかな…」とあらためて擁護しながら、「政吉はきっと、ロマンスがありあ…あっ!」と、あやうくゲスの極み乙女。のヒット曲のタイトルを口走りそうになっていた。
一方、笛木と中村がサプライズ登場する際には、"世界に一つだけのプレゼント"と称して、バレンタインデーの放送にかけて、2人が特製のバイオリン型チョコレートを持って登壇。ここで東海テレビは、BGMにSMAPの「世界に一つだけの花」を選曲して流し、さすがの武田も「何はともあれ、一回BGMを切ってもらっていいですか!」と焦りを見せた。
こんな調子で進んだ会見に、記者の質問を打ち切ろうとしても、武田は「僕は楽しくなってきてるんで、もっとどうぞ」「際どい内容は?」とノリノリで、報道陣をバックにインスタグラム用の写真を撮り始める始末。しかし、最後は反省し、「今日はふざけてしまいましたが、内容は本当にすばらしいです。役者冥利(みょうり)につきる作品になりました」とアピールし、笛木も「本当に芝居は一生懸命なので…」とフォローを入れていた。