俳優の遠藤憲一と渡部篤郎が17日、東京・世田谷のTMCスタジオで行われた関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『お義父さんと呼ばせて』(19日スタート、毎週火曜22:00~22:54 ※初回は15分拡大)の第1話完成披露試写会に登場し、劇中をほうふつとさせる掛け合いで会場を盛り上げた。
このドラマは、遠藤と渡部がダブル主演。遠藤演じる中堅商社の独身部長・大道寺保が、28歳年下の女性・花澤美蘭(蓮佛美沙子)との結婚を決意するが、渡部演じる美蘭の父・紀一郎は、娘の結婚相手が自分と同い年という現実が受け入れられず、2人が結婚したい男・させたくない男としてぶつかり合う姿を、林宏司の脚本でコミカルに描く作品だ。
渡部は、会見の最初こそ「遠藤さんと(一緒に)主演という形で、この作品に出ることは、私にとって感動的なこと」と、今回のダブル主演に感慨深げ。しかし、第1話の冒頭で、全力疾走する遠藤を渡部が追いかけるシーンを、遠藤が「ヘロヘロになった。もうちょっと短い距離でいいと思いました」と愚痴ると、渡部は「なんかあのシーンのことを遠藤さんはいろんなところでよく話すんですよ。僕はそんなに気になるようなことはなかったのに」と突っかかり、絶妙な間で「仕事ですからね」と正論を放って会場を笑わせた。
また、遠藤が裸踊りのシーンを、前貼り(股間を隠すもの)を付けてまで熱演した際、渡部に「(股間の)毛はそらないの?」と渡部に指摘されたエピソードを話すと、渡部は恥ずかしさで目を背けながら、「うん、楽しかったですよ。裸踊り」と、静かな声でこの話題をシャットアウトした。
お互いの印象については、遠藤が渡部を「男の色気がある。もって生まれたものなので、俺にはまるでないもの」と褒めたたえたが、渡部はなぜか「最近お金貯めてますよね?」と、近年出演作品が多い遠藤の稼ぎ事情を直撃。遠藤は渡部に「十分もう稼いだでしょ!? 何だよ!」と突っ込みを入れるも、「ほら、奥さんニコニコしてるよ」と、会場にいた遠藤の妻の顔を見て喜んでいた。
そして、"20歳以上離れた恋愛はありか・なしか"を聞かれると、容認派の遠藤に対し、渡部は「ないないない」と一刀両断。さらに「そういうのは自分の中で決めてないと範囲が広がるでしょ? 限度を考えるのが普通の大人だと思うんですよ」と力説し、大道寺保のキャラクターにも「(大人として)全然ないですよ。人(の性格)が良いとかは分かるんですけど、そういう次元じゃない。もうちょっと自分のことを考えなさい」と説きはじめたが、最後はマイクを通さず「希望は持ってもいいよ」とつぶやいていた。
劇中では、この会見のように、2人がアドリブ全開でぶつかり合うシーンが見どころ。第1話では、遠藤が渡部に初めてのあいさつに訪問するシーンもあるが、試写では笑い声の連続だった。紀一郎の次女役を演じる新川優愛は、2人の掛け合いの撮影中「不意打ちで本番だけ違うことやったりするので、こっちにカメラ向かないで!って思いながら(笑いを)こらえています」と苦労を明かしていた。