歌舞伎俳優の市川海老蔵が、テレビ東京系で今年放送される連続時代劇『石川五右衛門』で、海老蔵襲名後初めてとなる連ドラ主演を務めることが5日、分かった。

『石川五右衛門』に主演する市川海老蔵

同作は、2009年に海老蔵が主演した新作歌舞伎『石川五右衛門』にアレンジを加えて映像化するもの。歌舞伎版と同様、樹林伸が原作・脚本を手掛け、時の権力者である豊臣秀吉と、それに逆らう大泥棒で庶民のヒーロー・五右衛門(海老蔵)との対決を軸に、秀吉と側室・茶々とのロマンスなども描いていく。

海老蔵が連続ドラマに主演するのは、市川新之助時代の2003年のNHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』以来で、2004年の海老蔵襲名後初めて。また、テレビ東京のゴールデンタイムに、連続時代劇が復活するのは、2008年以来8年ぶりで、海老蔵は「痛快で楽しい『石川五右衛門』を老若男女・多くの方にご覧になっていただき、時代劇の面白さを知ってほしいと思います」と語る。

すでに撮影はスタートしており、海老蔵は「歴史ある京都撮影所で熟練のスタッフたちと和やかにお仕事をさせていただいております」と近況を報告。この年明けから、本格的に撮影がスタートする。

テレビ東京の山鹿達也プロデューサーによると、「海老蔵さんは、歌舞伎で演じられているだけに、この『石川五右衛門』の映像化には並々ならぬ強い思いがあります。また、日本が誇る"時代劇"を復活させようと前向きに考えています」と気合十分。また、「そんな撮影現場での海老蔵さんは、より大きく光り輝いています」と、その様子を伝えている。