ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは22日、「家電製品の電力使用量調査」の結果を発表した。同調査は、HEMS(Home Energy Management System/家庭の電力使用量を可視化する機器及びサービス)を利用する世帯の年間の蓄積データを分析したもの。

エアコンは温度を1度調節するだけで節約効果あり!

電力使用量を家電製品ごとに調査した結果、年間の電力使用量が最も多かったのは「冷蔵庫」で、世帯の電力使用量の13%を占めた。2位は「エアコン」、3位は「テレビ」、4位は「洗濯機」だった。

「季節ごとに電力使用量の内訳」をみると、「エアコン」は夏(6-8月)では12%であったが、冬では16%に上昇し、「冷蔵庫」を上回った。一方、「冷蔵庫」は、夏では18%を占めたが冬は8%まで縮小した。

季節ごとに電力使用量の内訳

「1日の電力使用量の変化」をみると、「冷蔵庫」は夏の1日の電力使用量が冬の1.7倍となった。「エアコン(リビング)」では、冬は夏の約2倍となり冷房・暖房で大きな差があることが分かった。また、夏は気温が上昇する午後から電力使用量が増え、20時台でピークを迎えた。一方、冬は7時台と20時台にピークが見られた。

1日の電力使用量の変化

同社は調査結果に対して、下記のようにコメントしている。

「アンケート調査によると、エアコンの平均的な設定温度は冷房使用時で26.0度、暖房は22.8度であった。資源エネルギー庁は設定温度目安を冷房時28度、暖房時20度としており、実際の設定温度とは2~3度の差があった。同庁によると、設定温度を1度調節すると年間で冷房は約670円、暖房は約1,170円の節電になる(※)。4月に電力小売り自由化を控えた2016年は、電力使用量や電気料金への消費者の意識が例年より高まることが予想される。電力使用量が秋の約1.5倍と、年間で最も多い冬の電力使用動向が注目される」

(※冷房は、外気温度31度のとき、冷房設定温度を27度から28度にした場合。暖房は、外気温度6度のとき、暖房設定温度を21度から20度にした場合。いずれもエアコンは2.2kW、使用時間は9時間/日)