前回、Zoff・マーケティング本部長の高島郷さんに「戦国BASARA」「けいおん」などを中心に、アニメ・ゲームコラボメガネの販売経緯についてお話を伺った。今回は「ロックマン」「バイオハザード」「デビルメイクライ」「逆転裁判」などのカプコンコラボや、「ポケモン」コラボへのユーザーの声などを紹介していく。

「戦国BASARA」コラボ・伊達政宗モデル

伊達政宗モデル(左)、真田幸村モデル(右)

コレクター的な購入も

――コラボメガネをかけている方から、商品についての意見や感想を聞くことはありますか?

実際に話を聞く機会よりもウェブのレビューを見る機会が多いですね。例えば「戦国BASARA」というゲームには武将ごとに家紋や武器、イメージカラー、自身を表す四文字熟語があるのですが、そういったものをさりげなく入れているんですよ。

――伊達政宗のメガネだとイメージカラーはブルー、そして「奥州筆頭」の四文字熟語が入っていますね。

そういったポイントになる部分をメガネの内側に入れているのですが、「会社や学校などでさりげなくかけられる」という声もあれば、「もっと目立つ部分に入れてほしい、もっと思い切り見せたい! 」という意見もあります。あと特徴的なのは、2013年にスタートしたカプコンさんの30周年記念モデルですね。テンプル(つる)の内側に、それぞれ「ロックマン」「バイオハザード」「デビルメイクライ」「逆転裁判」などキャラクターのドット絵が描かれているので、「よくわからないけどかわいい絵だから」ということで購入されるお客様もいらっしゃいました。そこから「逆転裁判って面白そうだな」と作品に触れる方もいるみたいです。

「カプコン」コラボ・ロックマンモデル

「カプコン」コラボ・バイオハザードモデル

「カプコン」コラボ逆転裁判モデル

――そういう方面のアプローチ方法もあるわけですね。

はい。あとは、コレクター的な購入をされる方も多いですね。例えば「けいおん! 」ではメインキャラクター6人ごとのメガネを販売したのですが、同じモデルのメガネを数個ずつ買ってくださる方もいらっしゃいました。また、その6種類のメガネをまとめたコンプリートセットは即完売していましたね。

「映画 けいおん! 」コラボ・平沢唯モデル

「映画 けいおん! 」コラボ全6種類

中長期的に取り組んでいくべき商品

――普段使い用、保存用というまさにコレクターアイテムとしての購入ですね。そういった大人メインのコラボメガネと、子どもメインの「ポケモン」メガネで様々な層に対応しているというイメージがあります。

「ポケモン」サングラスは子どもの紫外線対策への啓発という狙いで販売していたのですが、意外と大人サイズも欲しいという要望がありましたね。次に販売した「ポケモン」PCメガネはXSサイズ(幼稚園~小学校中学年)と、Sサイズ(小学校高学年以上)の2種類で展開したところ、大人でもかけられるためかSサイズの評判が良かったですね。

「ポケットモンスター」コラボ・メガリザードンモデル(左)、ピカチュウモデル(右)

「ポケットモンスター」サングラス

「ポケットモンスター」PCメガネ

――現在、様々なメガネメーカーからアニメ・ゲーム作品のコラボメガネが出ています。なぜ今そういった流れがきているのでしょうか?

洋服などと同じように、メガネにもキャラクターコラボものの商品が出てきたという印象ですね。販売してからわかったことなのですが、コラボメガネは全世代に好評なんです。その中でも「ポケモン」は特に若い世代に人気がありますし、弊社ではディズニーとのコラボメガネもあるのですが、これは特に10代から60代の女性に圧倒的に売れています。しかし、ポケモンストアでもメガネは置いてないですし、ディズニーストアにも実用的なサングラスは売ってないですよね。コラボメガネはまだあまり世の中に出ていないグッズ。ですから、コラボメガネというものは単発的なものではなく、中長期的に取り組んでいくべき商品だなと思っています。

Zoff アニメ・ゲームコラボメガネ販売リスト

2011.07 戦国BASARA 第1弾
2011.07 3月のライオン
2012.02 戦国BASARA 第2弾
2012.10 戦国BASARA 第3弾
2012.09 映画 けいおん!
2013.07 映画 聖☆おにいさん
2013.12 カプコン 第1弾 バイオハザード/逆転裁判
2014.02 カプコン 第2弾 ロックマン/魔界村
2014.04 カプコン 第3弾 戦国BASARA/Devil May Cry
2014.07 ポケットモンスター(サングラス)
2014.12 ポケットモンスター(PCメガネ)