日本ネイリスト協会は、全国の20代~50代の働く男女1,000名と管理職250名の計1,250名を対象に「ビジネスシーンにおけるネイル意識調査」を実施した。

なお、同調査における「ネイルケア」は、爪の長さを整える、甘皮を処理する、爪の表面を磨くなど、指先を整えるケアのこと、「ネイル・ネイルアート」は、カラーリング、ジェルネイル、アートなどで、爪をおしゃれに飾ることを指している。

ネイルケアをしてよかったこと「気分が上がる」

「実際に職場でどのようなネイルが許容されているのか」を聞くと、約半数が「短く切りそろえた素の爪」(50.6%)と回答した。一方、「カラフルでネイルアートを施したデザイン性の高いネイル」が許容されている割合の高い職種は、「事務職」「専門・技術職」とデスクワークの人が多かった。

「ネイルケア」「ネイル・ネイルアート」を行っている人を年代別に見ると、女性で最も多い年代は20代(55.3%)。男性で最も多い年代も20代(25.8%)で、4人に1人がネイルケアを行っていることがわかった。

職種別で見ると、「女性・管理的職業」と答えた人が52.0%で最も多い。ネイルケアやネイル・ネイルアートをサロンで行っている人が最も多いのは、男性・女性とも40代だった。

「ネイルケア」「ネイル・ネイルアート」を行っていますか?

ビジネスシーンで支持率の高い女性の指先は「ネイルケア&シンプルネイル」(85.4%)。男性の場合は、ネイルケアや磨いたクリアな爪が最も支持率が高い。男女ともに、職場ではきちんとケアをしている爪や、落ち着いた色味のシンプルなネイルに対して良い印象を持たれることがわかった。

指先好感度ランキング

「以前に比べて職場でのネイルケアやネイルが寛容になっているか」と尋ねると、管理職の65.2%が「そう感じる」と答えている。ネイルケアをしている社員に対しての印象は、「身だしなみがきちんとしている」(41.6%)、「清潔感がある」(32.0%)、「オシャレ」(24.8%)と全体的に良い印象を持っていることも明らかとなった。

接客に従事する人は相手の指先に対しても厳しい

「ビジネスシーンで、ネイルケアまたはネイル・ネイルアートをしてよかったと思うこと」を尋ねると、女性で最も多いのは「気分が上がる」(35.5%)で、「身だしなみが整えられる」(33.6%)、「美意識が高まる」(33.0%)が続いた。男性で最も多いのは「身だしなみが整えられる」(20.2%)だった。一方男性は「身だしなみが整えられる」という人が多かった。

ビジネスシーンで、ネイルケアまたはネイル・ネイルアートをしてよかったと思うこと

「ビジネスシーンで相手の指先に何らかの悪い印象を持ったことがあるか」を聞くと、42.8%が「ある」と回答した。特に女性の割合は高く、年代や職業別では20代女性(55.3%)と女性管理職(55.2%)の半数以上が、相手の指先にがっかりした経験があると答えている。

業種別の結果を見てみると、宿泊業(52.6%)、飲食サービス業(54.1%)、不動産業・物品賃貸業(60.4%)、金融業・保険業(51.7%)など、接客に従事している人たちは相手の指先に対しても厳しい目を向けている割合が高いことがわかった。

ビジネスシーンで相手の指先に何らかの悪い印象を持ったことがありますか?