中国からも、羽生結弦選手に熱い視線が注がれた

フィギュアスケートGPシリーズ第2戦・カナダ大会が10月31日から11月2日まで開催された。羽生結弦選手は1日目の男子ショートプログラムにてジャンプでの失敗から6位となりファンをヒヤヒヤさせたが、2日目のフリーで盛り返して2位という好成績を残した。中国の羽生ファンたちはどのようにドキドキの2日間を過ごしたのだろうか。中国版ツイッター「ウェイボー」からその姿を探ってみた。

1日目を終え「明日はリベンジだ」の声援

ショートプログラム6位に終わった1日目、中国では朝の放送でその結果がフィギュアファンたちに知らされることとなった。

「今回の試合を見て泣いちゃった。どのジャンプも心臓に悪かった」
「羽生君、きっとフリーではうまく行くよ、大好き」
「明日は頑張れ。一番大切なのはスケートをしていて楽しいということ。頑張って! 」
「明日はリベンジだ! 」
「羽生清明、明日は頑張れ、あなたの努力はきっと報われる」

2日目のフリーでは映画「安倍晴明」の曲を用いた新しいプログラム「SEIMEI」が演じられる。そのため、このコメントの用に安倍晴明ネタを盛り込む人も見られた。

「他の国の点数が高かったりすると良くないことを言う人とかいるけど、フィギュアスケートだとそういうのがなくて穏やかでいいな。みんな、選手が最高の演技を見せてくれることを願っているし、転んじゃっても惜しいって言うし。明日のフリー、羽生選手がいい演技を見せてくれるといいな」

このコメントにもあるように、中国のフィギュアファンは穏やかな人が多いようで、「頑張れ」「明日に期待」という声が多かった。

「かわいい」から「カッコいい」へ

2日目、期待のフリープログラム、良好な成績を出した羽生選手。新プログラム「SEIMEI」へのコメントはこれまでの「羽生君かわいい」「きれい」というようなものとはひと味違っていた。

「初めて『SEIMEI』を見た時には、ぞっとするほどの美しさを感じた。これまでの『オペラ座の怪人』とか『ロミオとジュリエット』の時にはなかった感覚だ」
「『SEIMEI』は見応えがある。今日の集中力と殺気がすごかった」
「今日の演技は素晴らしかった。始まる時と終わる時の目にすごく力があった」
「『SEIMEI』にはこれまでの演技とは異なる雰囲気がある。ひとつひとつの動きが作品と一体となっていて、彼が素晴らしいフィギュア選手であり、芸術家であるのだと感じた」
「これから『SEIMEI』がどこまで進化するのか楽しみ。最後の殺気に満ちた視線が死ぬほどカッコいい」

前シーズン、ケガなどに見舞われた羽生選手、ファンからは無事を祈る声も多い。今シーズン、どこまで羽生選手が新しいプログラムを練り上げられるのか、今後の活躍に期待だ。

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