東京ビッグサイトで11月8日まで開催される「第44回東京モーターショー2015」にて、スズキはクルマを操る楽しさを追求し、走りを磨き上げた「アルト ワークス」を参考出品している。内外装ともに硬派な走りを予感させるデザインとした。

東京モーターショーに参考出品されたスズキ「アルト ワークス」

スズキはかつて、「アルト」のスポーツモデル「アルトワークス」を販売していた。初登場は1987年。軽自動車で初めてDOHCターボエンジンを搭載し、最高出力64PSを発揮するなど、「スズキのカーテクノロジーの結晶ともいえる高性能、コンパクトなスポーツミニ」だった。さまざまなグレードがラインナップされたが、2000年に廃止されたという。

今回の東京モーターショーで参考出品された「アルト ワークス」は、「アルト」のターボモデルに5MTを搭載。「ショートストロークシフトによるダイレクトなフィーリングで、シフトチェンジの楽しみを味わえる」モデルとされている。全長3,395mm・全幅1,475mm・全高1,500mmは「アルト ターボ RS」と同じだが、「アルト ワークス」ではシルバーのボディカラーが採用され、外観デザインも一部変更されている。

同車のパワーユニットは総排気量658ccの直列3気筒インタークーラーターボエンジン。最大トルクを向上するとともに、アクセル操作にダイレクトに反応する加速フィーリングを実現させたという。足回りにも専用チューニングを施し、コーナリング時の挙動変化を抑え、ダイレクトな操舵感を得られるスポーティな特性としている。車内のシートはホールド性の高い専用レカロ製とした。

「アルト ワークス」はステージ上ではなく、「アルト」と並んで車内に座れる状態で展示されている。東京モーターショーのスズキブースにおいて、「マイティデッキ」「イグニス」ら他の参考出品車と並んで注目を集めるモデルとなっており、運転席に座って乗り心地を確かめようと、多くの来場者が列を作っていた。