お酒にはアテがつきものだ。日本酒には酒盗、ビールには枝豆。では赤ワインや白ワイン、スパークリングワインには……生ハムではないだろうか。今回は、ただワインを引き立てるだけじゃなく、生ハムを主役として楽しめる大阪の店を3軒紹介しよう。前回の1軒目に続き、今回は2軒目。
条件を満たしたものだけに許された逸品
各路線「なんば駅」からすぐの大阪タカシマヤに来たら8階へ。なんばダイニングメゾンにある「MAMMA PARMA」は、イタリア・パルマ産生ハムの専門店だ。ここで味わえるのは、12カ月以上の熟成を行い、塩分6%以下という基準をクリアしなければ名乗れない逸品「プロシュット・ディ・パルマ」。しかも、店では老舗生産会社、タナーラ・ジャンカルロ社の24カ月の熟成を経たもののみが提供される。
「プロシュット・ディ・パルマ」(Sサイズ1,058円、Mサイズ1,598円、Lサイズ2,030円)のおいしさを極限まで引き出すこだわり、それは"鮮度"と"薄さ"の2つ。通常は約2カ月かけて船便で輸入するところを約5日で日本に届く空輸を採用。本場イタリアと変わらない鮮度での味わいを実現した。
ピンクの透き通った生ハムに魅了される
さらに、オーダーが入ってからイタリアの専用ハンドスライサーで向こう側が透けるほどの薄さに、1枚ずつスライスされる。見た目はピンクの花びらのようで、口の中に入れた瞬間とろけてしまう。
この最高の生ハムには引き立てる相棒が必要となる。「MAMMA PARMA」での最高の相棒は、「トルタフリッタ」(2個259円)と天然の微発泡性(微炭酸)の赤ワイン「ランブルスコ」(540円)だ。トルタフリッタは、パルマ地方で愛されるシンプルな揚げパンのこと。熱々のトルタフリッタに冷たいプロシュット・ディ・パルマを乗せ、ランブルスコ片手に味わえば、目の前にパルマの風景が広がること間違いなし。
●information
MAMMA PARMA
住所: 大阪府大阪市中央区難波5-1-18 高島屋大阪店 なんばダイニングメゾン 8階
営業時間: 11:00~23:00
※記事中の価格や情報は2015年10月時点のもの。価格は税込
筆者プロフィール: 中 直照(なか なおてる)
大阪出身のコピーライター。出版社や中堅ゼネコンなどを経てフリーライターとして独立。その後、2011年にショートカプチーノ設立。コピーライターとして経営者インタビューや企業広報誌、店舗取材など、幅広く執筆。ほかにもホームページ用コンテンツの企画や制作などにも携わっている。