ショートムービー『そちらの空は、どんな空ですか?』より

――活動拠点を日本に移してあらためて気づいた日本の魅力は?

すごく温かい方ばかりです。他人のことなのに自分のことのように考えてくれて、私の相談にも一から最後まで一緒に悩んでくれて……。そんな良い人たちに囲まれていることをとても幸せなことだと感じますし、みなさんにとても感謝しています。

――さて、今年4月にスタートしたTOYKO FMの冠ラジオ番組『知英の季節』が、10月から水曜日の放送になりました(毎週水曜21:15~21:40)。とても緊張されていた初回が懐かしいですね(笑)。

やっぱりまだ緊張しています(笑)。しかも、10月から5分増えたんですよ! 長くなった分、話すことも多くなって。原稿もすごくいっぱいになったので、スタッフさんに「多くないですか?」って聞いたら、「知英ちゃん、日本語うまいから大丈夫」って。知らない言葉ばかりで大変なんですよ(笑)。

――体育の日の10月12日(月)には、東京・銀座三越で初めての公開録音が行われます。衣装を悩んでいるとラジオでおっしゃっていましたが、決まりましたか?

まだ決めてないです! 今日のイベントで頭がいっぱいいっぱいでしたので(笑)。これが終わったら決めようと思っていました。当日はいろいろ面白いことをやる予定です。でも、衣装はまだ決まっていません(笑)!

――ラジオではニックネームを募集し、"知英ぴょん"に決まりましたね。それまでニックネームはなかったんですか。

ジャイアントベイビーです(※KARA時代のニックネーム)。そろそろ"ベイビー"を卒業したいなと(笑)。あとはちょっと長いニックネームだったので、短いものに変えたいなと思って。"知英ぴょん"は響きがかわいいなと思ったのと、言いやすいところがお気に入りです。こうして自分でニックネームを言うのは、ちょっと恥ずかしいですね(笑)。リスナーさんからのメッセージで"知英ぴょん"と書いてあるとうれしくなります。

――そんな知英ぴょんの目標は「1つの枠にとらわれない女優」。そう思うようになったきっかけは?

私の好きな女優さんがスカーレット・ヨハンソンさん。アクションやラブストーリーもできて、セクシーにもなれる。いろんな魅力があってとてもすてきだなと思って、自分もそんな女優さんになりたいなと思うようになりました。それから、私は好きな映画もこだわりがなくて、いろんなジャンルの作品が好きです。どんな作品でも好きだから、どんな作品でも出たい。そういう気持ちです。

ショートムービー『そちらの空は、どんな空ですか?』より

――日本で女優デビューされてから、雪女、ロシア人暗殺者、帰国子女の天才女研究員、父と心が入れ替わる女子大生など、まさに枠にとらわれない役ばかりです。やりたいことができたという感じですか。

自分が目指している女優さんに近づけたんじゃないかなと、ちょっとは思っているんですけど、まだまだこれからもいろんなことをやっていきたいです。『そちらの空は、どんな空ですか?』(第1話が10月下旬、第2話が11月中旬、第3話が12月上旬にそれぞれ「ネスレシアター on YouTube」で公開予定)は今までと比べるといちばん普通の女の子の役ですが、「普通」や「日常」がどれだけ難しいことか分かりました(笑)。

――その作品で演じたエナは、困難な状況でも夢を追いかける女性です。知英ぴょんにとっての夢、今後の目標を最後にお聞かせください。

いろんな役をやらせていただくのはとても光栄なことで、こうして初めての主演をやらせていただくのもとても幸せなこと。でも、私のことを知らない方もまだまだたくさんいると思うんです。「女優としての知英」をまずは知ってほしい。そして、日本の皆さんに「女優としての知英」を認めていただけるように、これからもがんばっていきたいと思います。

■プロフィール
知英(ジヨン)
1994年1月18日生まれ。韓国出身。O型。韓国のガールズグループ・KARAを昨年4月に脱退し、同年8月からは活動拠点を日本に移した。これまで、『地獄先生ぬ~べ~』(14年・日本テレビ系)、『ヒガンバナ~女たちの犯罪ファイル~』(14年・日本テレビ系)、『民王』(15年・テレビ朝日系)などのドラマ、映画『暗殺教室』(15年)に出演。劇場アニメ『名探偵コナン 業火の向日葵』(15年)では声優を務めた。