トヨタ自動車は8日、「第44回東京モーターショー2015」(東京ビックサイトで10月30日から一般公開)の出展概要を発表した。
同社は東京モーターショーにて、新型「プリウス」やコンパクトクロスオーバー「C-HR Concept」を日本初出展するとともに、ライトウェイトスポーツコンセプト「S-FR」、燃料電池自動車コンセプト「FCV PLUS」、人とクルマの新たな関係を構築する「KIKAI」を世界初出展。「クルマの本質的な魅力である走る歓び、使う楽しさの新たな可能性」を提案し、未来のモビリティライフ創生に挑戦する姿勢を提示する。
新型「プリウス」は2015年末の市販開始を予定しており、トヨタが全社を挙げて取り組むクルマづくりの構造改革「TOYOTA New Global Architecture(TNGA)」を初採用した次世代ハイブリッド専用モデル。パワーユニットとプラットフォームを刷新し、一体的に新開発することで、クルマの基本性能や商品力を飛躍的に向上させることをめざした。
具体的には、熱効率を40%以上に高めたエンジン、トランスアクスル、モーター、電池といった各ユニットをよりコンパクト化・軽量化することで、優れた低燃費を実現。衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」も採用している。
「C-HR Concept」は9月に開催されたフランクフルトモーターショーで披露された新世代コンパクトクロスオーバーコンセプト。トヨタデザインの新たな方向性を具現化し、クロスオーバー市場の中でひときわ目を引く独自の個性を創生しつつ、コンパクトなボディサイズに優れた環境性能と軽快な走行性能を大胆に融合させている。
「S-FR」は、クルマを運転する楽しさを教える同社ライトウェイトスポーツの系譜を継承したコンセプトモデル。「自分の意のままにクルマが反応し、日常使いの中でもクルマとの対話ができる」楽しさをエントリーモデルに追い求めた。「FCV PLUS」は将来の水素社会における新たな可能性を具現化した燃料電池自動車コンセプト。単に移動するためにエネルギーを消費するだけでなく、社会に分散する電源ともなる新たな役割を担う。
FIA世界ラリー選手権(WRC)参戦に向けて開発中のテスト車両や、6月発表の五大陸走破プロジェクトで使用した「ランドクルーザー」(豪州仕様)も展示。その他にも、いつも寄り添うコミュニケーションパートナー「KIROBO MINI」が世界初出展となる。