ニフティは17日、東京都内の一般家庭で、ネットワークサービス「スマートサーブ」を活用した振り込め詐欺検知システムの実証実験を10月から開始すると発表した。

クラウド上で通知内容を解析

同システムは、クラウド上で通話内容を解析し、振り込め詐欺で使われやすい文章パターンを検知すると、電話を受けた本人とあらかじめ登録した家族に警告を通知するというもの。

詐欺キーワードについては警視庁犯罪抑止対策本部が、固定電話などの機器や解析技術についてはNECプラットフォームズをはじめとするメーカー各社が協力。振り込め詐欺で使われやすい文章パターン(詐欺に関する単語の有無やその組み合わせ)を判別するため、精度の高い検知が期待できるという。

実証実験参考資料

同システムで使用するスマートサーブは、サービスアダプターを宅内のLANにつなぐことで、セキュアなネットワーク(VPN)を構築することができるネットワークサービス。通話データをクラウド上に収集する際には、「スマートサーブ」により安全な通信を行うため、第三者による覗き見や不正アクセスの心配がないとしている。

実験対象は東京都内在住の65歳以上の@nifty会員のうち、モニター協力賛同者。実験期間は2015年10月初旬~2016年3月末。ニフティは、今回の実証実験で得られた結果を元に、検知の精度や通知タイミングなどの改善・改良を行った上で、正式サービスとして提供する予定という。