JRグループはこのほど、9月の大型連休期間(9月18~23日)の指定席予約状況について発表した。9月3日時点でのJR旅客6社の指定席予約状況は、予約可能席数557万席に対し、予約席数197万席(新幹線154万席、在来線43万席)とのこと。

上野~札幌間の寝台特急「カシオペア」

青森~札幌間を結ぶ急行「はまなす」

今年は9月21日が敬老の日、9月23日が秋分の日、2つの祝日に挟まれた9月22日が国民の休日となり、9月19~23日は「シルバーウィーク」と呼ばれる大型連休に。これを受けて、JR旅客6社ともに前年の同時期を大きく上回る予約状況となっている。

北陸新幹線W7系

JR東日本は予約可能席数221万席(新幹線143万席、在来線78万席)に対し、予約席数76万席で前年比239%に。北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」の予約席数は18万5,000席で前年比497%となった。北陸新幹線については、JR西日本も定員29万5,000席に対し、予約席数12万7,000席で前年比667%(前年は在来線特急「はくたか」「北越」との比較)と発表している。

JR東日本の新幹線では、東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」が計30万5,000席で前年比214%となり、秋田新幹線「こまち」と山形新幹線「つばさ」も前年比200%以上の予約状況に。在来線でも、常磐線特急「ひたち」「ときわ」や中央本線特急「スーパーあずさ」「あずさ」「かいじ」など、前年200%以上の予約状況となった。

JR東海の新幹線・在来線合計の予約可能席数は234万席で、9月3日時点の予約席数は82万席。東海道新幹線では1日平均401本の列車を運転し、指定席を220万席用意する。山陽新幹線の予約状況に関して、JR西日本によれば定員117万4,000席に対し、予約席数46万4,000席で前年比220%とのこと。JR西日本の新幹線・在来線合計の予約可能席数は184万4,000席、予約席数は71万3,000席(前年比244%)となった。

その他、JR九州は予約可能席数34万2,000席に対し、予約席数13万6,000席(前年比238.7%)、JR四国は指定席の提供席数9万7,000席に対し、予約席数2万8,000席(前年比230%)、JR北海道は指定席の提供席数11万7,432席に対し、予約席数5万1,760席(前年比117.8%)と発表。JR北海道は本州方面への夜行列車の予約状況(9月3日時点)も発表しており、寝台特急「カシオペア」はすべて予約率90%以上、青森~札幌間の急行「はまなす」も多くの列車で予約率90%以上とされた。

大型連休期間中の予約のピーク日に関して、JR北海道は札幌発・札幌着ともに9月19日、他の各社は下りのピーク日を9月19・20日、上りのピーク日を9月22・23日と発表。ただし、一部の列車や時間帯を除き、指定席に余裕があることから、「確実に座れる指定席をお早めにご予約ください」と呼びかけている。