経済産業省は31日、2015年7月の鉱工業指数速報(2010年=100、季節調整値)を発表した。それによると、7月の鉱工業生産指数は前月比0.6%低下の97.7となり、2カ月ぶりに低下した。

2015年7月鉱工業指数(出典:経済産業省Webサイト)

先行き、8月は上昇、9月は低下

業種別に見ると、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、情報通信機械工業などで低下し、化学工業(医薬品を除く)、金属製品工業、石油・石炭製品工業などで上昇した。

同省は、基調判断を前月までの「生産は一進一退で推移している」に据え置いた。

出荷指数は同0.3%低下の96.3と、2カ月ぶりの低下。業種別では、電子部品・デバイス工業、石油・石炭製品工業、情報通信機械工業などが低下し、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業などが上昇した。

在庫指数は同0.8%低下の113.7と、2カ月ぶりの低下。製品の需要状況を示す在庫率指数は同1.1%低下の112.2と、2カ月連続の低下となった。

併せて発表した製造工業生産予測調査によると、8月は同2.8%の上昇、9月は同1.7%の低下と予測。8月の上昇は、情報通信機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業などによる。9月の低下は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、鉄鋼業などによると見込んでいる。