JR西日本和歌山支社は21日、秋(10~11月)の臨時列車運転について発表した。この中で、特急「くろしお」で長く活躍してきた381系が10月30日をもって運転終了となり、ラストランのイベントを計画していることを明らかにしている。

381系の特急「くろしお」は10月30日がラストランとなる

特急「くろしお」は京都駅・新大阪駅から和歌山・南紀方面を結ぶ列車として運転。国鉄時代から振り子式の特急形電車381系が活躍してきた。2012年に新型車両287系が投入されて以降、381系を使用する列車は減り、現在はパノラマ型グリーン車を連結した編成のみに。今年10月31日から289系(683系を形式変更した車両)が投入されることになり、381系の「くろしお」は10月30日で運転終了となる。

ラストランのイベントに関して、「詳細は後日お知らせします」と和歌山支社。10月30日は381系を使用する下り「くろしお3・13・25号」・上り「くろしお14・28・34号」において、通常の6両編成から9両編成に増結しての運転を予定している。

なお、特急「くろしお」は10月24~26日に開催される「紀の国わかやま大会」や10・11月の3連休に合わせ、計128本の定期列車で9両編成への増結を行う予定。臨時列車として、10月12日・11月23日に白浜発新大阪行「くろしお80号」、11月21日に新大阪発白浜行「くろしお95号」(ともに287系を使用)も運転される。381系が運転終了となる10月31日以降、287系を使用する新宮行の列車も設定される。

その他、紀勢本線では列車とアートを融合させたイベント「紀の国トレイナート 2015」として、アーティストによってデザインされた105系を期間限定で運転。11月21~23日に臨時快速「紀の国トレイナート号」も運転され、停車時間を長く設定することで、駅などに展示されたアート作品やイベントを楽しめるようにするという。