芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹の小説『火花』(文藝春秋)が、オリコン8月3日付の週間"本"ランキング(集計期間:7月20日~7月26日)のBOOK(総合)部門で、2週連続の1位を獲得したことが30日、明らかになった。同作の週間1位は、これで7回目となる。
週間売り上げは18.3万部で、これで累計82.1万部に。この週間売り上げは、集計期間中に芥川賞の発表があった、前週(7月13日~7月19日)の11.8万部を大きく上回り、同作の最高を更新した。
この勢いを受けて『火花』は増刷を繰り返しており、現在累計発行部数は144万部に達している。
『火花』は、売れない芸人・徳永と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷の姿を通して、「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」を描いた、又吉にとって初の純文学作品。掲載された文芸誌『文学界』は、2月号の掲載時から話題となり、異例の大増刷を記録している。