――横浜だけでなく全国や海外でも活動をされていますが、2008年の結成時から本拠地として活動してきた秋葉原の変化を感じたりすることはありますか? 一時期より落ち着いたと言われたりもしていますが。

相沢:私たちはメイドさんをやっていた人もいるんですけど、それくらいの頃は、テレビで取りざたされるようになってきて、おもしろ半分という冷やかしの人が増えたんです。それまでは、秋葉原を好きな人が秋葉原で買わないといけないものがあるから行くという状況だったんですけど、「メイドカフェおもしろそう!」っていうノリで行く人が増えて。でも最近は、もっと秋葉原を深くちゃんと楽しもうっていう人が増えて、やんちゃだったのが大人になって、また楽しんでもらっている。そう思います。今はホリデーなのか海外の方もものすごく多くて、めちゃめちゃ賑わってますよ!

最上:秋葉原は、前は日本の中で注目されていたけど、今は海外の人からも注目をされている。そういう意味で、盛り下がらなかったなというか、よかったなと。また新たな場所になったんだと思います。

夢眠:本来の"電化製品の街"みたいのもまた盛り上がっていて、アキバ自体がずっと変化していく街なんです。アニメのクールが変われば、壁の絵が全部変わる。ずっと更新されていく感じですかね。あと、海外行ったり横浜行ったり、全国ツアーでいろいろ巡って思ったんですけど、あんなに壁に絵が描いてある街ってないんですよね! 本当に漫画の中の街みたいになっているなって、ちょっと外に出て初めて気付きました。

成瀬:私はアキバに超行くんですけど、中の人すぎて全然客観視できなくて(笑)。結局はオタクだから、グッズとか同人誌とかしか見ていないので、秋葉原がどういう状況にあるとかまで見れていないです。

最上:アキバの人は本当に自分の好きなことを追及していて、それしか目的がないから、僕達6人で普通に街中を歩いても誰一人気付かれなくて。

夢眠:そうそう、アキバだと気付かれないよね。

古川:もしくは、いても「いるんだ」みたいな感じ。

夢眠:普通にドン・キホーテで買物してて、「あー、ねむ今日何かうの?」「見ないでカゴ!」みたいな(笑)。近所みたいになってるよね。

相沢:秋葉原の登場人物っぽいというか、パネルとかと一緒な感じ。

最上:自然なのかもしれない。

夢眠:自然だね。なじみすぎてますね。

――そんな秋葉原をどうしていきたいですか?

相沢:秋葉原は、秋葉原を好きな人が住み続けてほしいなって思っています。注目していただけるのはうれしいんですけど、好きな人にしかできなかったことが詰まっているから今の秋葉原があると思っているので、これからも好きな人はどんどん来たらいいと思うし、それをただ楽しく見ていてほしいというか…。

夢眠:ライトになりすぎなくしたいというか、ディープなところがあってちょっと敷居が高いみたいなところが秋葉原の面白さでもあると思うんです。もちろん入り口的なところはたくさんあるんですけど、私たちはどちらかっていうと下の方のドロドロしている濃い方を守っていきたいっていうのがありますね。入り口になりつつ薄めないで、どんどん濃くしていけたらと思います。