トヨタ自動車は9日、ミニバン「シエンタ」をフルモデルチェンジして発売した。「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」として開発され、従来のミニバンの概念を打ち破るスポーティなエクステリアと、機能性と質感を両立させたインテリアを採用した。

トヨタ「シエンタ G」(ハイブリッド車 / 7人乗り)

ボディカラーは、軽快で楽しくカジュアルな印象のエアーイエロー(新規開発色)を含む全8色を設定。加えてフロントグリルやバンパーなどにアクセントを効かせた「FLEX TONE」を全5タイプ採用している。インテリアカラーは自分の部屋にいるような居心地の良さを追求し、3つの異なるテイストのカラーを用意した。

低床フラットフロアによる高効率パッケージにより、取り回しやすいコンパクトなボディながら、3列目までゆとりある室内空間と、スライドドア乗込み高さ330mm(2WD車)の誰にでも優しい乗降性を実現。座席のヒップポイントを後席に行くほど高くし、見晴らしの良い3列シートレイアウトとしている。

パワートレインにおいて、1.5リットルハイブリッドシステム(リダクション機構付きのTHS II)搭載車を追加。ミニバントップレベルというJC08モード走行燃費27.2km/リットルの低燃費を実現し、エコカー減税の免税対象に。ガソリン車(2WD車)は1.5リットル新エンジン「2NR-FKE」を搭載し(4WD車は「1NZ-FE」)、JC08モード走行燃費20.6km/リットルという優れた環境性能を実現した。

ハイブリッド車に採用しているアトキンソンサイクルのほか、クールドEGR、VVT-iEなどを採用し、燃費と動力性能を高い次元で融合。アイドリングストップ機能「Stop & Start System」も標準装備し、エコカー減税の対象とした。

安全性能では、レーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせて多面的な安全運転支援を可能にした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を全車にオプション設定。前方障害物と衝突の危険がある場合に警報し、ブレーキを踏めなかった場合でも自動ブレーキによって衝突回避や衝突被害の軽減を支援する「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱の可能性を検知した場合に警告を行う「レーンディパーチャーアラート」、対向車のヘッドランプや先行車のテールランプを検知してハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」などが含まれる。

新型「シエンタ」の価格は、ガソリン車が168万9,709~228万円、ハイブリッド車が222万6,763~232万9,855円(ともに税込)。全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて発売される。