インターワークスが運営する製造業求人情報サイト「工場ワークス」は9日、同サイトに掲載されている求人広告から、2015年5月度の製造業の平均賃金をまとめた結果を発表した。それによると、全国の平均時給は前年同月比22円(2.0%)増の1,085円となり、19カ月連続で前年を上回った。なお、前月比は10円(0.9%)減と2カ月ぶりに減少した。

全国平均時給・増減率の推移

自動車減産が平均賃金に影響

同社メディア戦略室室長代理の高橋貢氏は「5月は前年同月に比べ自動車が減産となったことや、それに伴う自動車関連部品の生産減少のため、自動車メーカーの人材募集が減少したことが平均賃金に影響していると考えられます」と分析している。

エリア別に見ると、2カ月連続で全7エリアが前年同月比プラス。うち関東は同25円増の1,117円、信越・北陸は同25円増の1,032円、関西は同41円増の1,111円などとなった。なお、前月比では全エリアでマイナスとなった。

業種別の前年同月比は全12業種でプラス。主なものでは、「半導体・先端技術」は同58円増の1,095円、「紙・パルプ・印刷」は同2.9%増の1,077円、「物流・倉庫」は同28円増の1,129円などとなった。また、前月比では6業種がプラス、6業種がマイナスとなった。

職種別では、全29職種中、前年同月比では21職種がプラス、7職種がマイナス、前月比では10職種がプラス、18職種がマイナスとなった。