MSDはこのほど、子宮頸がん啓発キャンペーンサイト「子宮頸がん "私の問題"」の新コンテンツとして、子宮頸がんの患者やその家族、子宮頸がん患者に日々向き合う医師の実話をもとにしたWeb限定マンガを公開した。

Web限定マンガ 第1話 「医師の真実」

子宮頸がんは毎年約1万人もの女性が罹患(りかん)し、約3,000人が命を落としている。発症年齢が出産や働き盛りの年齢とも重なり、治療で命を取りとめてもその後の人生に大きな影響を及ぼすことが多い。また、がんの中でも予防が期待できる疾患にもかかわらず、日本の子宮頸がんの検診率は37.7%で、他の先進諸国(60~80%)に比べて大きく下回っている。

また、同社が昨年7月に13~50歳の女性1,800人を対象に実施した「子宮頸がんに関する認知調査」では、若い女性に子宮頸がんが増えていることは多く知られていた。その一方で、子宮頸がんとその治療がもたらす具体的な身体的・精神的負担については、ほとんど知られていないことがわかった。

同社では、子宮頸がんの本当の怖さは「知られていないこと」ではないかと考え、2015年3月30日から子宮頸がん啓発キャンペーン「子宮頸がん"私の問題"」を実施している。特設サイトでは、子宮頸がんの発症年齢や発症率など、子宮頸がんに関する7つの事実を視覚的に伝えるインフォグラフィックも掲載した。

このほど同サイトで公開したWebマンガは、脚本家・藤井清美氏の原作を、「ホタルノヒカリ」で知られる漫画家・ひうらさとる氏が描き下ろした。第1話「医師の真実」は、子宮頸がん患者の不安に向き合う一人の医師を主人公とした話になっている。

順次公開予定の2話~4話では、子宮摘出を乗り越え前向きに人生を歩みはじめる患者や、大切な人を子宮頸がんで失った家族の葛藤などを描いた。読みやすいマンガで、人ごとではない子宮頸がんの事実をわかりやすく伝えている。