ユニークな時計の企画開発を行うシーホープは、腕につけるハト時計「Cuckoo Watch(カッコーウォッチ)」の開発を進めている。現在、アメリカのクラウドファンディングサイトにて、資金の調達を開始した。

Cuckoo Watch(カッコーウォッチ)

同社はこれまで、松本零士ウォッチ、所ジョージのダイタイ時計、山手線電光掲示板ウォッチなど、数々のユニークな時計の企画・製造を行ってきた。現在、同社が取り組んでいるのは、腕時計タイプの「ハト時計」。時間になると鳩が飛び出すハト時計には長い歴史があるが、腕につけるタイプはこれまで存在しなかったという。

ハト腕時計の開発にあたり、同社はパートナーの時計工場(ホンコン)に製造を打診。しかし、腕時計に入るほど小さなハト時計のメカは製造不可能との返答があったという。他の時計工場の答えも同じで、一時は開発が暗礁に乗りあげたかのように見えた。

そのような中、同社は親指ほどのリモコンロボットを製造できるトイ工場とコンタクトを取る機会に恵まれた。ハト腕時計の企画を話したところ、製造可能であるということが判明。実際に、腕に付けられるほど小型化したハト時計のサンプルも完成した。

同社は長時間の装着にも耐えうるよう、トイの工場では中のメカを作り、時計の工場ではガラス風防のついたボディ、バンドなどの外側部分を作ることを決定した。製造する下準備を整え、アメリカのクラウドファンディングサイト「indiegogo」で資金の調達を開始。資金が集まり次第、製造を開始する。

小さくても、ちゃんと「ハト時計」

00ちょうどの時間になると、鳩が飛び出す!

同商品は、アナログ、デジタル両方で時刻を表示する。カレンダー、アラーム機能付き。一般的なハト時計同様、00ちょうどの時間にはるとハトが飛び出す時報チャイム機能も付いている。なお、夜間はスリープモードとなり夜12:00から 朝7時まではハトは飛び出さない。手動でハトを出すこともできる。

発売は2015年11月頃を予定している。同社はクラウドファンディング「indiegogo」にて、支援を呼びかけている(同サイトはすべて英文)。同サイトでは実際に鳩が飛び出すハト腕時計の様子を動画で見ることができる。