フジテレビが、新たな芸人ネタ番組『ENGEIグランドスラム』を立ち上げることが20日、分かった。お笑いコンビ・ナインティナインと、女優・松岡茉優の司会で5月30日(21:00~23:10)に第1弾を放送し、今後も不定期で展開していく計画だ。

『ENGEIグランドスラム』MCの松岡茉優(左)、岡村隆史(中央)、矢部浩之

この番組は、漫才、コント、ピン芸、リズム芸など、演芸(=ENGEI)の全てのジャンルで、人気と実力を兼ね備えた芸人が、ネタを見せていくというもの。第1弾は、爆笑問題、博多華丸・大吉、ブラックマヨネーズなど、『M-1グランプリ』チャンピオン6組、『THE MANZAI』チャンピオン3組を含む、お笑い界の賞レースをにぎわせてきた人気芸人全19組が登場する。

収録を終えた岡村隆史は「1組くらいスベったらええのに、くらいの気持ちでいましたが、全組爆笑で、さすがコンテストの優勝者ばかり」と絶賛。印象に残った芸人にはナイツと、どぶろっくを挙げた。矢部浩之も「カッコよかったです」と感激し、注目の芸人には、従来のネタを壊して挑んだというバカリズムを挙げた。

そして、今回初めてゴールデンタイムの番組でMCを担当した松岡は、"お笑い好き"を公言しているだけあって「心から幸せな時間でした」と満足の様子。さらには「来世は芸人さんになってこういう番組でセリ(舞台の中央)から上がってきたいと思いました」と熱く語った。

RIP SLYME

同番組では、HIPHOPグループ・RIP SLYMEの楽曲を随所で使用。芸人が登場する際の出囃子(でばやし)をはじめ、彼らのさまざまなヒット曲が流れる。さらに、芸人を呼びこむナレーションは、メンバーのRYO-Zが担当。80年代に同局『THE MANZAI』が起こした、演芸番組の革命をほうふつとさせるような演出で、新たなネタ番組の誕生を予感させる。

フジテレビの藪木健太郎プロデューサーは「本気のネタ番組を作りたくて、こういうステージを用意しました。芸人さんもそれに応えていただき、熱い気持ちをもってネタを披露してくれたと思います」と自信を見せている。

『ENGEIグランドスラム』出演芸人
【漫才】 ウーマンラッシュアワー(THE MANZAI 2013 優勝)、オードリー(M-1グランプリ第8回 準優勝)、サンドウィッチマン(M-1グランプリ第7回優勝)、ナイツ(THE MANZAI 2011 準優勝)、NON STYLE(M-1グランプリ第8回 優勝)、博多華丸・大吉(THE MANZAI 2014 優勝)、爆笑問題(2012年喜劇人大賞 特別賞受賞 ほか)、パンクブーブー(M-1グランプリ第9回 優勝 / THE MANZAI 2011 優勝)、ブラックマヨネーズ(M-1グランプリ第5回 優勝)、フットボールアワー(M-1グランプリ第3回 優勝)、矢野・兵動(第44回上方漫才大賞 大賞 ほか)、笑い飯(M-1グランプリ第10回 優勝)

【コント】 TKO(キングオブコント 最多決勝進出)、東京03(キングオブコント2009 優勝)、日本エレキテル連合(新語・流行語大賞2014 年間大賞)、ピース(キングオブコント2010 準優勝)、ロバート(キングオブコント2011 優勝)、

【ピン】 バカリズム(R-1グランプリ 最多決勝進出)

【音ネタ】 どぶろっく(2014年上半期ブレイクした芸人ランキング1位)