内閣府は20日、2015年1~3月期の四半期別国内総生産(GDP、季節調整済)速報を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比0.6%増、年率換算2.4%増となり、2期連続のプラス成長となった。

実質GDP成長率の推移(季節調整済前期比)(出典:内閣府Webサイト)

景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期比1.9%増、年率換算7.7%増と、2期連続のプラスとなった。

項目別に見ると、民間最終消費支出(個人消費)は実質0.4%増、名目0.1%減と、実質では3期連続のプラス。このうち家計最終消費支出は実質0.4%増、名目0.1%減と、同じく実質では3期連続のプラスとなった。

民間住宅(住宅投資)は実質1.8%増、名目2.0%増と、実質・名目ともに4期ぶりのプラス。民間企業設備(設備投資)は実質0.4%増、名目0.5%増と、実質では4期ぶりのプラスとなった。

総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは前年同期比3.4%増。輸入品目の動きを除いた国内需要デフレーターは同1.4%増となった。

一方、2014年度の実質GDP成長率は前年度比1.0%減と、リーマン・ショックの影響を受けた2009年度以来、5年ぶりのマイナス成長となった。名目GDPは同1.4%増と3年連続のプラス。GDPデフレーターは同2.5%増、国内需要デフレーターは同2.1%増となった。