札幌市交通局は市営地下鉄東豊線への導入準備を進めてきた新型車両9000形について、5月8日から第1編成の営業運転を開始する。

9000形の外観

9000形車内イメージ

車内車椅子スペース(写真左)と座席・縦手すり(同右)

東豊線の新型車両9000形は、少子高齢化社会や環境問題などを踏まえ、これまでの車両をベースにしつつも「人と環境にやさしい地下鉄」(札幌市交通局)をめざした車両。外観は白を基調に、扉部分に東豊線のラインカラーであるスカイブルーをあしらい、札幌の空の広がりや気候風土をイメージしたという。

車内はオレンジを基調にまとめ、床面に茶系色を使用することで、ぬくもりと優しさを表現。各車両に車椅子スペースを設置したほか、立ち座りする際に便利な縦手すりも設置し、車両とホームの隙間を狭めるよう工夫するなど、ユニバーサルデザインを随所に導入して機能性を高めた。LED車内照明やVVVFインバータ制御装置も採用し、省エネルギーにも配慮している。従来車両の台車や連結器の一部を再利用することで、コストも低減できたという。

9000形第1編成は、5月8日10時56分に東豊線栄町駅から福住行として発車し、営業運転に就く。発車に先立ち、10時46分から約10分間ホームに停車するとのこと。9000形第2編成以降の営業運転開始日は5月中旬以降を予定しており、順次7000形との置換えを進める。