「マチ★アソビvol.14」で結婚式を挙げた声優の市来光弘(左)と井ノ上奈々

徳島県で開催中のアニメイベント「マチ★アソビvol.14」(5月3日~5日)で4日、声優の市来光弘と井ノ上奈々が結婚式を行い、詰めかけた来場者たちの祝福を受けた。

今回の結婚式は、過去何度も「マチ★アソビ」に参加してきた市来と井ノ上の、同イベントで結婚式をあげたいという希望を、総合プロデューサーの近藤光氏(ufotable社長)が快諾して実現したもの。「マチ★アソビ」のパラソルブースが立ち並ぶボードウォークに赤絨毯を引き、新町川に面した新町川東公園のステージ上で結婚式を行われた。イベント的な企画ではなく、キリスト教式で牧師が立ち会い、聖歌隊やオルガン奏者が参加する本格的な結婚式となった。

当日は雨が予想され、ギリギリまで室内での開催も含めた調整が行われていたが、いざ式の時間を迎えると空は抜けるような青空。「マチ★アソビ」というイベントに祝福されているような空模様の中、ウェディングドレス姿の井ノ上が赤絨毯を通って式場に登場すると、厳かなムードの中結婚式はスタート。誓約と指輪の交換、誓いの口づけを行ない、晴れて2人の役者は夫婦に。会場に集った来場者と共に賛美歌312番を斉唱して結婚式は終了した。

その後は、新婦友人の声優・加隈亜衣が司会を務めての披露宴へ。ufotableの近藤社長は「素敵」という表現を連発すると、いつの日か新郎新婦が子供を連れてまた徳島、「マチ★アソビ」を訪れる幸せな未来予想図を語って2人を祝福した。市来が所属するマウスプロモーションの納谷僚介社長は「市来を弟のような存在、井ノ上を現場では頼りになるが本当は繊細な女性」と評し、2人にお互いのことを託していた。

新郎新婦の友人からは、新郎の声優仲間で友人でもある羽多野渉、寺島拓篤、事務所の先輩である森久保祥太郎から友情と暖かい想いのこもったボイスメッセージも届けられた。新婦の友人からは、井ノ上とユニット「ナナカナ」として活動する酒井香奈子があいさつに登場。相方を取られてしまったと笑わせながら、2人を祝福していた。

ウェディングケーキ入刀からのファーストバイト(お互いにケーキを食べさせる儀式)では、新婦用に大型スプーンが渡され、会場が温かい笑いに包まれる中、市来が大きな一口を平らげる場面も。新婦のブーケトスや新郎のブロッコリートスなども行われ、晴天の中、幸せにあふれた結婚式・披露宴となった。

最後のあいさつではさまざまな想いが込み上げている市来の背中を井ノ上が支え、今日のことを一生の思い出として、夫婦として、役者として歩んでいく決意を語っていた。式を終えた2人は関係者やファンが投げかけるフラワーシャワーを浴びながら、幸せいっぱいに式場を後にした。