――今回、外部のイベントへ出展をされましたが、今後もこうした活動は続けていくのでしょうか?
実は少し考えています。コミケットスペシャル6のなかで「OTAKU EXPO」というイベントを開催しました。このイベントには、海外のさまざまなオタクイベント団体に来日していただいたので、今後は我々が海外イベントへ出展して、日本の文化を伝えていく必要があるだろうと検討を始めているところです。
――それは、コミケットスペシャル、コミケットどちらの動きになるのでしょう。
今回のコミケットスペシャル、OTAKU EXPOは起点であって、国際オタクイベント協会(IOEA)というオタクイベントのネットワーク組織も誕生しました。今後は、この組織とも協力しつつ、コミケットとして動くことになるでしょう。コミケットスペシャルの中で、オタク新世紀宣言というものも発表しましたが、世界中のオタクの人たちと手を取り合うことができると確信しています。
――昨年末に行われたコミケ87の開催前日にニコニコ生放送を実施以降、ニコニコ生放送を使った広報活動が行われていますが、今後も動画の配信などを行っていく可能性はあるのでしょうか?
そうですね。今の世の中には紙をはじめとした既存の媒体以外にも、数多くの方法や手段があります。ニコニコ動画さんなど、それらの媒体と協力していけたらと思っています。
――なるほど、そうなるとコミケットでもこうした配信などをイベント当日に実施する可能性もあると。
まだ、明確に何が行えるか、行うのかはわかりませんが、ドワンゴさんをはじめとしたさまざまなサービスと一緒にできることは一緒にやっていきたいと思っています
――ありがとうございました。
2020年の東京オリンピックの開催に合わせて、現在、コミックマーケットの会場となっている東京ビッグサイトは大規模な改修・増築工事に入ることが予定されている。コミックマーケットの会場が幕張メッセに移転する可能性もある中で、幕張メッセの全施設を使った「ニコニコ超会議2015」は、コミケット準備会にとっても得るものが多いイベントとなっていたようだ。