2015年オープニング成績で洋画1位の大ヒットスタートを切った実写映画『シンデレラ』(公開中)の豪華な舞踏会シーンがこのほど、公開された。

『シンデレラ』舞踏会シーン

公開された映像は、豪華な宮殿のセットや、踊るたびにふわりと揺れる美しいドレスなどが輝きを放つ舞踏会のシーン。色とりどりのドレスに身を包んだ大勢の来賓たちに交じって、幸せそうに踊りを楽しむシンデレラ(リリー・ジェームズ)と王子(リチャード・マッデン)は、突如会場から走り去っていく。2人の娘を売り込もうと必死になっている継母の姿も見られる。

映画の世界観を盛り上げる豪華な衣装を担当したのは、『恋におちたシェイクスピア』(99)、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)などでアカデミー衣裳デザイン賞を3度受賞したサンディ・パウエル。彼女は、クラシック・アニメーション『シンデレラ』が作られた19世紀を意識した衣装にしたら面白いと考え、自由な発想でデザインを考えた。最大のチャレンジは、舞踏会のドレス。特にシンデレラは、普通の"召し使い同然の扱いを受ける娘"にふさわしい格好にしながらも、舞踏会では最も光り輝く女性として目立つ存在になるよう試行錯誤した。

サンディ・パウエルは「あのドレスはとても賢い方法で設計されているから、たしかにボリューム感はすごいけれど、実際にはとてもバランスの行き届いた服に仕上がっているわ」と解説。「この舞踏会の中にあって、最も飾り立てられた服でもなければ、最もキラキラと輝いている服でもなければ、最も贅(ぜい)をつくした服でもないけれど、最も美しいものでなければならなかったの」と言い、「そこのところがかなりのチャレンジだったわね」と振り返る。

また、「私はこのドレスに何らかの装飾をほどこしたいと思っていたけれど、どうすべきか思いつかずにいたわ」と悩んだと告白。「そんなとき、蝶々を使うというアイデアが浮かび、最終的に、私たちは、フェアリー・ゴッドマザーが作り出したドレスに小さな蝶々たちがとまり、それがこのドレスの装飾として一体化するというアイデアに行き着いたの」と語った。

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