4月4、5日に東京ビッグサイトで開催されたインターペット2015にペットフードメーカーのペットラインが出展した。ブースでは「ふれあいコーナー(ドッグトレーニング体験)」など設けられ、子ども向けのパンフレット「しってみよう!わんちゃんのこと」などが配布された。

将来、良い飼い主になって欲しいから

ブースには「ふれあいコーナー」の他、ペットフードのパッケージ作りや工場の模型など、子ども向けの企画が目立った。その理由について、ペットラインの後藤健さんは次のように話す。

「犬が食べているフードにはどんなモノが含まれていて、どんな栄養素が必要なのかということを、幼いうちから知ってもらうことで、食事の大切さや食を通じた命の大切さを学ぶきっかけになってもらえればと思っています。そうすることで、将来大人になったときにより良い飼い主になってほしいというのが願いです」(後藤さん)

また同社は、一般社団法人ナチュラルドッグスタイルが主催する「こども笑顔のラインプロジェクト」にも協賛している。「こども笑顔のラインプロジェクト」とは、動物を通じて、子どもたちに命の大切さや、思いやりの心を学んでもらいたいという趣旨のもと、松本秀樹氏(一般社団法人ナチュラルドッグスタイル代表・浅井企画所属タレント)が中心となり、小学校で特別授業を行っているプロジェクト。文部科学省と環境省も後援している。

ブースでは、その他にも飼い主向けのセミナーや、犬に関するクイズ大会なども実施され、犬連れの飼い主と子どもたちで賑わっていた。

心豊かな国へ、そして殺処分ゼロへ

「こども笑顔のラインプロジェクト」の「動物たちとふれあうことで多くのことを学んでもらいたい」という願いの中には、「大人になったときに安易に愛犬を保健所に持ち込んだりする人が減ることで、将来的に殺処分される犬や猫を減らしたい」という希望も込められているという。

「私たちナチュラルドッグスタイルは、未来のペットオーナー達に働きかけ、飼育放棄をしない飼い主、動物を大切にする大人達を育てたいという気持ちで、子ども達に対して教育活動を行っています」(ナチュラルドッグスタイル・内田友賀さん)

「私たちも、ナチュラルドッグスタイルの考えに賛同しているので、ペットフードメーカーとしてできることは協力させていただこうと思っています」(後藤さん)

ブースでは、ペットフードができるまでの行程や、犬種ごとの特徴、知らない犬にさわるときの注意点などがわかりやすく書かれた、子ども向けパンフレットも配布された。

今後はさらに幅広い活動を

これまで「こども笑顔のラインプロジェクト」は主に首都圏の小学校を対象に授業を行ってきたが、今後はその活動を全国へと広め、2020年までに100の小学校での開催を目指しているという。

また、ペットラインとナチュラルドッグスタイルはペット関連のイベントだけでなく、2015年8月22日・23日に幕張メッセ4ホールで開催される親子向けの「ママキッズsummer festa」へも出展を予定している。子どもたちへの教育活動を行っていきたいとのことだ。

※ふれあいコーナーは、「専門学校ちば愛犬動物フラワー学園」の協力により実施。
※ふれあいは、犬のストレスを最大限考慮し、時間制限を設け、プロの指導のもと実施。

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