左からショーン・シュメル、孫悟空、野沢雅子

4月18日に全国上映を控えているアニメーション映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の公開に先がけて現地時間11日、米・ハリウッドのエジプシャン・シアターにてLAプレミアが行われた。

『ドラゴンボールZ』シリーズ初となるLAプレミアには、孫悟空・悟飯を演じる野沢雅子、山室直儀監督、アメリカ版アニメで悟空を担当するショーン・シュメルに加え、キャラクターの孫悟空が登場。会場には全長およそ50mのレッドカーペットが敷かれ、500名を超えるファンと、アメリカはもとより中国、アルゼンチン、チリ、日本など6カ国以上から約60人ものマスコミが詰めかけた。11:00のレッドカーペット開始を前に、朝5時から劇場前に列ができ、最終的には最後尾が見えないほどの行列となった。悟空やベジータ、フリーザ、魔人ブウ、ブルマ、ヤムチャ、ビーデル、人造人間18号など思い思いのコスプレをするファンも多く見られた。

野沢と孫悟空がレッドカーペットに登場すると、集まったファンからの握手とサイン攻めで身動きがとれなくなるなど会場は熱狂的な雰囲気に包まれた。ファンに求められ、「かめはめ波」のポーズをとると観客のボルテージも最高潮に。ハリウッドを初めて訪れたという野沢は「こんなにも『ドラゴンボール』が愛されていることを肌で感じることができてうれしい」と熱く語り、その後の舞台あいさつでは「『ドラゴンボール』がこの後もさらに広がって、赤ちゃんからおじいちゃんまで全人類に観て欲しいです。悟空はみんなの友達ですから、呼んでくれたらすぐに筋斗雲に乗ってまた会いにきますよ!」と力強くファンに呼びかけていた。

また、山室監督は「映画は一人の力ではできません。ここに来ることができなかったすべてのスタッフのおかげで素晴らしい映画が出来上がりました。こうして皆さんに楽しんでいただけて嬉しいです。アメリカのファンには悟空のエネルギーを持って帰ってもらいたいです」と喜びのあらわに。試写会後の観客からは「私のドラゴンボールの好きな所が全部入ってた。超最高!」「ドラゴンボールを観て育った人たちにとっては、待ちに待ったものでした。復活の「F」は私たちの子供時代の復活でもあるんです」と絶賛の声が寄せられた。

会場となったエジプシャン・シアターは、1922年に建設。『ベン・ハー』(1959年)『マイフェアレディ』(1964年)など、名だたる名作のプレミア会場となった名門劇場。近年の邦画では『許されざる者』(2013年)『るろうに剣心』(2012年)などのプレミアが行われている。


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