リクルーティング スタジオは4月2日、月間400万アクセスあるスマートフォンアプリ「名字由来net」とWEBサイト「名字由来net(Web)」から「2015年都道府県別名字ランキングベスト1」を発表した。なお同ランキングでは、同アプリとサイトのデータベースから、電話帳データをもとに実世帯が確認できるもののみを集計。全国人数の数値は四捨五入で算出した。

「2015年都道府県別名字ランキングベスト1」

全国に約205万5,000人いるとされる日本最多の名字「佐藤」は、北海道・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・新潟県・徳島県・大分県の9つの都道府県で1位となった。同姓は青森県を除く東北5県で1位になっており、それぞれの県民全体に占める割合が5%以上となっている。

全国4位の「田中」も、福井県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・鳥取県・島根県・福岡県・熊本県の9つの都道府県で1位だった。1位となった都道府県の数は「佐藤」と同じとなったが、各府県に占める割合は約2%と、「佐藤」と比較すると低かった。

全国2位の「鈴木」は茨城県・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・静岡県・愛知県の8県で1位となった。同社によると、「鈴木」姓は熊野神社の勧請(かんじょう)によって広まったという。豊作を願う人々が神職から「鈴木」姓を賜ったとされているとのこと。

また、「山本」(全国7位)も富山県・石川県・奈良県・和歌山県・岡山県・広島県・山口県・高知県の8県で1位となった。しかし「山本」が1位となった県は比較的人口が少なく、また県民全体に占める割合も比較的低かった。

そのほか、「高橋」(全国3位)が群馬県と愛媛県で1位となり、「山口」(全国14位)が佐賀県、長崎県の1位となった。

1つの県でのみ1位となった名字は、三重県の「伊藤」(全国5位)、山梨県の「渡辺」(全国6位)、鹿児島県の「中村」(全国8位)、長野県の「小林」(全国9位)、岐阜県の「加藤」(全国10位)、青森県の「工藤」(全国63位)、香川県の「大西」(全国100位)、宮崎県の「黒木」(全国308位)、沖縄県の「比嘉」(全国438位)だった。「伊藤」は三重県の旧国名である"伊勢"に住んでいた藤原氏が称したことに始まるとされており、現在も三重県に最も多くみられる。長野県で1位となった「小林」のルーツは複数あるが、現在の長野県である"伊那郡"と"諏訪郡"が発祥とされているものもあるとのこと。

47都道府県において、県民に占める割合が最も高かった姓は秋田県の「佐藤」で、県民数105万人(平成25年10月1日現在 総務省統計局調べ)のうち約8万8,000人(8.38%)という結果となった。「佐藤」は山形県(7.71%)や宮城県(7.04%)においても高い比率を占めていた。一方で、1位の名字が県民全体に占める割合として最も低かった姓は徳島県の「佐藤」で、1.08%という結果となった。

沖縄県の1位となった「比嘉」は沖縄県民のうち3.25%を占めており、県内での人数は約4万6,000人。全国の「比嘉」姓の人数が約4万8,200人であるため、95%以上が沖縄県に集中していることになるという。

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