結婚式情報サイトを運営するみんなのウェディングはこのほど、入籍はしたが結婚式はしない、いわゆる「ナシ婚層」の2015年の傾向把握を目的としたアンケート調査の結果を公開した。調査は2月13日~14日、入籍をしているが、挙式・披露宴を両方とも行っておらず、現時点でその予定はない20~39歳の女性316名を対象に行われた。

「ナシ婚」の三大理由、4年連続変わらず

「挙式、披露宴を行わなかった理由について、あてはまるものを1つだけお選びください」

ナシ婚となる理由について探ったところ、"挙式や披露宴をする資金がなかった" "費用が高そう"といった「経済的事情(23.1%)」と、「さずかり婚(20.6%)」「セレモニー的行為が嫌(15.5%)」が三大理由という結果となった。過去4年の調査結果の推移をみても、順位に変動は見られず、ほかには、「家族の諸事情(9.8%)」や「再婚のため(8.2%)」といった理由も見受けられた。

「費用が高そう」という理由が、4年連続上昇

「経済的事情について(複数回答)」

ナシ婚の三大理由のトップとなった「経済的事情」について、複数回答から分析してみたところ、「費用が高そう」という理由がこの4年で10.4ポイント上昇していることがわかった。一方、実際に費用を調べた人(「費用が高かった」)は約10%にとどまっており、結婚が決まっても「挙式・披露宴の費用が高そう」という心理が働き、実際に調べるという行為にまで及んでいないことが伺える結果となった。

「ナシ婚」層4割が、将来的に挙式する可能性アリ!

「今後、挙式・披露宴を行う予定について」

次に、今後結婚式をする予定があるか尋ねたところ、36.4%が「(具体的な予定はないが)将来的にあるかもしれない」と回答。過去4年の推移を見ても、約4割の人が「将来的にあるかもしれない」と答えており、「潜在的に挙式・披露宴を行う可能性のあるナシ婚」の人が毎年存在し、積み上がっていることが浮き彫りとなった。

ナシ婚の人からは、「余裕ができたらやればよいという考えだったため」(神奈川 30代 女性)、「貯金もなかったし、親からの援助もなかったので」(京都 30代 女性)、「おめでた婚だったため、挙式など行う時間も余裕もなかった。子供がもう少し大きくなったら考えようと思っていた」(東京 20代 女性)、「日本の披露宴のスタイルに興味を惹かれない」(大阪 30代 女性)など三大理由によるものが挙がった。

そのほか、「遠距離で、それぞれがお互いの地元以外のところで就職していたためタイミングが合わなかった。さらに資金も余裕がなかったので、入籍のタイミングと同じでなくてもよいのではということになった」(愛知 30代 女性)、「先に妊娠したことと、夫が再婚のため。いつか式はしたいけどすぐにはできない」(兵庫 20代 女性)といった本音が寄せられ、三大理由と合わせて、タイミングや再婚、子どものことなど、複合的な理由でナシ婚に至っている様子がうかがえた