神谷:よく雑誌のグラビアとかだと、風を起こす効果の方がいらっしゃるけど。

鈴村:この本の時はいませんでした。それでいて、風があるかのように見せる……。これができるようになったのは、ひたすら特撮ヒーローが好きだから!

神谷:あと、カメラマンさんの腕だよね~。

鈴村:そうです。カメラマンと息を合わせて、「はい行きまーす!」「せーの、(マフラーを)バサッ!」と(笑)。グラビアページでは、そこに注目してほしいです。

神谷:僕の場合、幼少のころ空手を習っていましたので、ポーズを決める時にその経験が役に立っているかもしれません(笑)。

鈴村:立ってる立ってる!

――本の中でオススメなコーナーがあったら教えてください。

鈴村:「東映こねたまつり」の再録コーナーなんて、いいですね。昔、よくあったラジオ番組本って、こんなノリでしたよね。往年の……というか、いまどきあまりやらない「ネタ本」になっている感じが好きです。改めてネタの数々が本になったことで、この番組でこういうことができるんだなあ、と感心した部分です。

神谷:本にネタとラジオネームが掲載されているので、リスナーさんのいい記念になっているといいなー。

鈴村:この本には、番組でのトークがそのまま再録されているところがあるでしょう。例えば番組を聴いたことがなくて本を先に読んだ人が、こいつら実際にはどんな風に喋ってるんだろう……なんて思ってくれたらいいなと。喋りになると、僕たちの「間」とかが加わりますから(笑)、番組を聴いていただければ、独特の「共有感」みたいなものが生まれると思います。

神谷:それって、いい「ラジオ本」のパターンだよね。

――ラジオ番組本であり、声優本であり、特撮本でもある本書は、書店さん的には「声優コーナー」「特撮コーナー」など、どの場所に置いていいかちょっと困ってしまう本かもしれません。番組では「ラジレンジャー大百科が、書店のこんなコーナーに置かれていた」という報告をリスナーさんから集めていましたね。

神谷:僕が書店で見かけたときは、ちゃんと特撮本が並んでいるコーナーに置かれていました。

鈴村:こんなコーナーに置いていました、っていうメールをいくつかもらいましたけど、いちばんヘンだったのは「趣味・実用」の棚に置かれてたってやつ(笑)。

神谷:「大百科」という文字を読んだ店員さんが、百科事典だと思い込んだのか(笑)。

鈴村:本に関してのメールの中に「自分の知らないヒーローのことがたくさん書かれていて勉強になりました」ってのがあったけど。

――東映特撮への「愛」が強いリスナーさんたちにも、ご好評いただいている『ラジレンジャー大百科』ですが、番組も好調ですし、もしかしたら第2弾も出せるんじゃないかな? と期待しているんですが。

鈴村健一

神谷:出てほしいですし、出るんじゃないか? と思いますね。

鈴村:次はどんな企画を入れ込もうか、考えるだけで興奮しますね。今度は「ラジレンジャーロボ」を付録につけようよ(笑)。

神谷:ロボだったら、合体ロボにしよう。

鈴村:ジェットケンイチとグランヒロシ!

神谷:『宇宙鉄人キョーダイン』かよ! まず「ラジレンジャーロボを作ろう」という企画を立ち上げて、こんな機能がほしい、こんなデザインがいいと、みんなでアイデアを出し合ってみるというのもいいね。

鈴村:やりたいね~。

神谷:その後、玄田(哲章)さんにナレーションをやってもらって、音だけCMを作るんだ。

鈴村:それか! CMも作ったんだから、もう実際に(商品を)作るしかねえぞと。外堀を埋める作戦だな(笑)。

神谷:なんだろう、この「東映公認」でありながら「非公認」な感じは(笑)。