東京メトロはこのほど、駅デザインコンペを実施していた銀座線下町エリア7駅のデザインを発表した。駅デザインコンペは2012年12月に第1弾募集を開始。現在は第3弾となる銀座駅のデザイン募集を実施している(3月17日締切)。

銀座線上野駅プラットホーム(画像はすべて東京メトロ提供)

銀座線上野駅改札口(浅草方)

上野駅コンコース(渋谷方)

今回発表された浅草~神田間の7駅のデザインは、各駅が持ち合わせている歴史的な背景や立地環境などを踏まえて立案されたもの。浅草駅の「祭りの街」、神田駅の「昭和のオフィス街」など、各駅ごとに駅の個性を表すデザインコンセプトを定め、その個性をデザインで表現した。その他の駅のデザインコンセプトは、田原町駅「道具の街」、稲荷町駅「佇む街並み」、上野駅「美術館のある街」、上野広小路駅「上品な横丁」、 末広町駅「電気の街」となっている。

親しみを感じられる下町らしさをエリア全体で表現するため、1927年の開業当時から各駅に残る柱や天井などを生かして当時の雰囲気を残すほか、木調や織物などの素材を活用し、下町の暖かさや「ほっこり感」を表現。落ち着いた光ややわらかな光で下町の懐かしさを演出するしかけも取り入れる。今年から順次工事に着手し、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催までにバリアフリー化などを含め、7駅すべてのリニューアルを完了する予定だ。

浅草駅プラットホーム・改札口

田原町駅プラットホーム・改札口

稲荷町駅プラットホーム・改札口

上野広小路駅プラットホーム・コンコース

末広町駅プラットホーム・改札口

神田駅プラットホーム・コンコース